見出し画像

文章には注意すべき「型」があった!

こんにちは。
そんなこんなで、文章力を鍛えるために、日々の気づきだったり、本を読んで学んだこと等について、自分の言葉でわかりやすくお伝えすることを心がけて、始めていきたいと思います。

では早速ですが、文章力を鍛えていきたいので、本日は「文章には注意すべき「型」があった!」というタイトルで、なぜ自分の文章が伝わらないものになったのかを、西岡壱誠さんが書かれた「東大作文」を参考にしながら反省していきたいと思います。
前半部分で「東大作文」のエッセンスに触れ、後半部分で反省します。


「東大作文」におけるエッセンス

まずは、右も左も分からない自分がお手本にした「東大作文」について、特に重要だなと思ったところに焦点をあてて紹介していきたいと思います。

・主張を決める

文章において一番大事なことは、いうまでもなく「筆者が伝えたいこと」、つまり「主張」です。
主張を決めるにあたって気をつけなければならないことは3つあります。
①最初に主張を決めて、文章のおわりに書く
②主張は未知のものである必要があり、短くまとめておく
③主張に合わせて文章の型を決める
それぞれ簡単に共有します。

①最初に主張を決めて、文章のおわりに書く
最初に主張をきめておくことで、でちぐはぐな文章を書いてしまうのを防ぐことができます。
文章の終わりに書くことで、事実関係にかかわらず、最も読み手の記憶に残りやすくなります。

②未知のものであり、短くまとめておく
「未知のものであるということ」とは、「主張すること自体があなたたちが思っているよりも重要でだよ」、ということや、「世間一般的に当たり前でないこと」をいいます。
短くまとめることで、読み手の記憶に残りやすくなりますし、書き手の頭も整理できている状態になります。

③主張に合わせて文章の型を決める
文章の方は、筆者の主張が、主観的か客観的か、理解促進かお願いか、で以下の4つの型に分けられます。そして型にあわせて、手段と目的も異なります。

ここで注意したいのが、要望型と警鐘型の混同です。要望型が主観的な意見なのに対し、客観的な意見である警鐘型を交えると、主観的な意見と客観的な意見が混同し、伝わりづらく、納得感をもてない文章になってしまいます。故に、どの型で意見を主張したいのかを先に決めることは、ぶれない文章を作るためにも必須です。

・文章に双方向性を持たせる

文章は、筆者の独りよがりの文章ではなく、読者の立場に立って説明された文をつくり、興味を持ってもらわなければいけません。双方向性をもたせる上で、紹介されている方法は、①一人ディベート、②質問トラップです。

①一人ディベート
まず、主張はリスクをおって断言していることが前提です。断言することで主張が強くなり批判が殺到する可能性もありますが、一人ディベートにより想定される批判に対して反論し続けることで、より説得力のあるものにできます。
一人ディベートを効果的に取り入れていために以下の3ステップで文章を組み立てます。

「ツッコミづくり」主張を断言することで、読者からのツッコミを待ちます。
「譲歩づくり」読者のツッコミを想定して、こちらから言ってあげます。
「インパクトづくり」読者のツッコミを反論し、よりインパクトのある筆者の主張を伝える

批判を想定する上で有効なのは、①その主張証明できる?②その主張の反例は?③その主張の弱点は?の3つの観点から見ていくことです。そして譲歩の後に来る反論は、①客観的であること、②信じることにメリットがあること、③信じた場合にマイナスが大きくないことのうちどれかをしっかりアピールすることが重要です。

②質問トラップ
文章を読み進めてもらうには、読者と「会話」することも重要です。質問トラップで読者と「会話」することで、読者と文章との距離を効果的に近づけることができます。

質問トラップの文は以下の3つの型が紹介されています。
「これって疑問に思ったことがありませんか型」
「相手の言葉を先回り型」
「正解はどれ?型」

そもそも文章に疑問が浮かばないと言うのが不自然なことであり、それに対応する文を500字くらいのスパンでいれていけば、読者と双方向の会話ができ読み進みやすい文章となります。


上記までが、「東大作文」に書かれていた文章を作成する上でのエッセンスです。自分が特に納得したものを要約して紹介しているので、具体例もなくわかりづらかったかもしれません。ただ本書自体は非常に読みやすいので、文章を書くことに困っている人がいれば、ぜひお勧めしたいなと思いました。


なぜ自分の文章は伝わらないものになったのか。

それでは、「東大作文」のエッセンスを参考にしながら自分の分がなぜ伝わらない文章になったのか振り返ります。下記の2つのことが原因でした。

①型を全く意識できていない。
②文章作成中に勝手に主張が変更している。

恐ろしく初歩的だな、、と思うと同時に、基本に忠実にやることが、普通に難しいわ!とも実感させられました。

①型を全く意識できていない
型を全く意識できていませんでした。合格体験記なので「もし役に立つものがあれば試してみてください」というのが趣旨です。東大作文的にいうと要望型でしょう。自分の文章は、西岡さんが注意している通り、主観的内容と、客観的内容が混同しており、要望型と警鐘型のどちらかわからない状態になっていました。
例えば、合格体験記の中で、生活習慣をよくした方がいいという記述がありました。
自分としては、さまざまな本から知識を習得し、それを元に生活習慣を改善していったので、主観的にも客観的にも生活習慣を改善すると良いことを主張したいと思っていました。その結果、中途半端に客観的な情報を取り入れたので、なんだか「知識ひけらかしマン」みたいな雰囲気となり、読んでてうっとうしさを感じさせる内容になりました(笑)
合格体験記はそもそも主観的な内容なので、客観的な記述をおさえるようにし、自分の経験談からお勧めできますよというように変更したところ、だいぶ読みやすい文章になり、一安心しました。

②文章作成中に勝手に主張が変更している。
これは、伝わらない文章になった最も大きな原因だと思います。
文章作成になれていない僕は、いかに論理的に書けるかとピラミッドプリンシプルを意識してみたり、導入部のストーリ作りをこだわってみたり、うまい具体例はないかと試行錯誤しながら、文章を書き進めていました。
いろんな技術にこだわる一方で、主張したいことを先に書いていませんでした。その結果、木を見て森を見ずのごとく、全体として何が言いたいのかをわすれ、各体験談が孤立していきました。結果として、全体の繋がりが見えづらく、伝わりにくい文章となったのです。

全体として言いたいことが決まっていないと伝わらないという、こんな当たり前のことでも、自分は失敗していました。
「最初に主張を決めておく」、忘れずにやっていきたいと思います。

終わりに

今回の文章でいくと、前半は「共有型」で後半は「感情型」でしょうか。このように自分が何を言いたいのか、どんな型で書いていくのかを先に整理しておくことで、だいぶ読みやすい文章にできたのではないかなと思います。また、自分の言いたいことが経験から主観的に学んだものなのか、情報から客観的に学んだことなのかを意識することによってしっかり伝え方を分けるべきなんだなとも今回の失敗から学びました。
(東大作文で先に終わりにを書けと言われたとおり、今回は終わりにを先に書いていました。最終的にだいぶ編集しましたが、伝えることが大きくぶれることなく文章作成できたと思います。)

「知っている」と「できる」は違うと言われるように、この知識をたくさん練習して、文章力を日々改善していきたいと思います。

本日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?