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高校入試と志望校

新学年が始まり、1ヶ月が経ちました。

中学3年生は受験生となり、本人も保護者も心配事が増えたのではないでしょうか?

中3の1学期の時点で志望校が決まっている子は多くありません。

決まっているのはだいたい進学校志望の子、具体的には韮山高校、沼津東高校、三島北高校の3つくらい。

だから、「うちの子は全然進路のこと考えてない」なんて我が子を責めるのはやめましょう。

仮に行きたい高校があっても言いにくいものです。

高校無償化が進んで経済面の心配は少なくなりましたが、それでも言いにくいものです。

焦らず待ちましょう。


もともと熱海の中学生は高校生活をイメージしにくいです。

子どもの数が少ないからです。

兄弟がいたとしても、兄弟1人につき1校しかイメージできません。

当然先輩たちの数も、三島沼津の子と比べると格段に違います。

「あの先輩が韮山高校行けるなら、僕も行けるかも!」「あの先輩が部活で活躍しているから、私も入りたい!」などの機会に大きな差があります。

そもそも先輩でなくても良いのです。

三島沼津にはたくさん高校生がいますが、熱海には1学年数十人の熱海高校しかなく、通学も電車とバスなので、高校生を見かける機会が少ないです。

高校生がどんな生活をしているかイメージできないのも、ごく自然と言えます。


選択肢も少ないです。

公立高校の普通科だと、伊豆伊東、熱海、韮山、伊豆中央、三島南、三島北、沼津東、沼津西、沼津城北、沼津市立の10択。

ここから学力で選択肢が狭まり、通学にかかる労力も人によって優先度が違います。

普通科以外だと更に選択肢は少ないです。

無償化の対象範囲が広がった影響で、私立高校が人気です。

相対的に生徒数が多くなったことも人気に拍車をかけています。



例えば、保護者が日大三島を望んでいる場合、大学への内部進学まで考えている場合が多いです。

それは、①内部進学がある②一般入試で日大に合格するのはそこそこ大変、ということを知っているからです。

中3の1学期の段階で、そこまで考えるのはなかなか難しいです。

公立高校であってもそうです。

僕は仕事柄、進学校の大学入試の結果を毎年調べています。

去年の合格実績は良くても、直近5年間で見てみると違った印象を受ける、ということもあります。

だいたいのイメージは持っていても、恐らく保護者で詳細なデータを把握している人はほとんどいないと思います。

中学生であれば尚更です。


契機の1つは夏休みにあります。

体験入学です。

子どもなりに感じることがあるはずです。

2学期以降は徐々に志望校を決める生徒が増えてきます。

友達同士で話題にすることもあるでしょうし、塾に入っていれば講師が考えるきっかけをくれるはずです。

とりあえず秋まで待ってみましょう。

ただ、学力で選択肢が変わってしまうのは事実なので、勉強しておくのが無難です。

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