見出し画像

さよならでラジオはじめました|音声配信について考えていること

山田が所属する演劇ユニット「さよならキャンプ」で新しいコンテンツにチャレンジしています。

音声配信アプリ【stand.fm】にてラジオ番組をはじめました。
noteにアップするとこんな感じになるんですね~!見やすい。

番組のタイトル、内容、放送時間や頻度などをゆるゆると話し合っているところ。制作プロセスからまるごと放送しています。

きちんと詳細を決めてから走り出したい気持ちもなくはないのですが
さよならキャンプの場合はそういう進め方は合ってないような気がして、そのまんまの状態をさらけだしています。

なんのためにラジオ?

そもそもなぜ、さよならキャンプでラジオを始めたのかというと・・・現状、さよならキャンプのことを知っていただく機会がまだまだ少ない。

公演をやります!と情報発信して、チラシを配って、いろんなメディアに出演して・・・いよいよ公演を実施。旗揚げ公演には200名以上のお客様にご来場いただきました。

が、公演が終わった後はHPもSNSも静かになってしまう。メンバーはそれぞれ次回公演に向けて書いたり作ったり、それぞれ楽しく活動していたりするんですが、なかなか見えづらいところです。

じゃあたくさん公演をすればいいじゃないのと言っても、演劇の公演ってそう頻繁に開催できるものでもありません(今のところ、私たちはね)。お仕事や家庭のこと、他の活動との兼ね合いの中で、どんなに多くても年に2~3回。

となると公演の有無に関わらず継続的に発信できて、しかもさよならキャンプのことを楽しく知ってもらえて、さらには自分たちも負担なく続けられるコンテンツが必要。

そこで、音声配信をやってみようと思ったのでした。

ラジオっていいね1:間口の広さ

まだまだ始めたばかりですが、音声配信っていいことがいっぱいありますね~

まずリスナーさん目線で考えてみると、何かをしながら聞くことができる。stand.fmについては倍速再生機能もあるので、限られた時間で効率的に聞くこともできます。ちょっと聞いてみようかしら、とラフに思ってもらえる。

そして「声」「音」から伝わる情報ってとんでもなく多い。文字だけでは見えてこない、その人のキャラクターとかメンバー間の空気がびしびし伝わってきます。親近感を持ってもらいやすくなる。逆に、この人たちやだ~ってなるかもしれませんが(笑)

あと、文字だとどうしても「演劇」とか「劇団」とか、興味を持ってもらうフックが限られてしまいますが、リラックスしたおしゃべりの中に登場するフレーズは無限大です。なんとなく聞いてもらうだけでも興味を持ってもらえる可能性があります。

極論「この人の声好きだなあ」だけでもいい。さよならキャンプは劇団ですが、演劇を知らない人にこそ楽しんでもらいたいと思っています。だから、こういうフックの多いコンテンツは私たちにすごく合ってるなあと思うのです。

ラジオっていいね2:楽しく続けられる

これも今のところですが、こうして一人、文字で発信するコンテンツに比べて、音声の方が継続しやすいなあと思います。

このラジオ、現時点で約15分×3本配信していますが、収録はある日の夜。1~2時間ほどで5本まとめ撮りをしています。

収録後そのままキャプションやサムネをつくって、配信日時を入れて投稿予約。あとはその日が来れば自動的に配信してくれる。文字コンテンツに比べて格段に負担が少ない。ありがたい!

何よりメンバーとのおしゃべりが単純に楽しいので、楽しい時間を過ごした結果コンテンツも生まれているという理想的な状況になっています(それが面白いのか?というところはまた別問題ね笑)

これからリスナーさんとの交流も生まれてくると、もう一つ新しい楽しさが増してくるんだと思います。楽しみだなあ。

”制作過程”を配信している理由

さて、そんなこんなでラジオを始めてみたわけですが、聞いていただいた方はすでにご存じの通り、とってもゆるゆるです。さよならキャンプの日常をそのままさらけ出しています。

先にも述べているように、タイトルすら決まっていない状態での走り出し。一般的なラジオ番組ならばタイトルはもちろん、ターゲットや放送時間なんて決まっていないわけで、「それって番組としてどうなの?」と思われてしまいそうですが、私たちはそれを決めるところ=”制作過程”もまるっと放送しています。

それはなぜなのか。

さよならキャンプのことを知ってもらうには、制作過程をお見せすることが一番早いから、です。

制作過程に見える「らしさ」

というのも、演劇をつくっている過程の中にさよならキャンプとして大切にしていることがたくさん詰まっているんです。

お互いの意見を尊重する姿勢だったり、お客様のこと、福井のこと、演劇界のこと、子どもたちのことをまじめに考えていたり、それでいて自分たちが心から楽しんでいたり。なんでもない話をしているようで、ふとした一言の中に「さよならキャンプが大切にしていること」が散りばめられている。

もちろん私たちが作っているのは演劇なので、公演そのものの中にもいろんな思いが現れています。でもそれは公演に興味を持っていただかないと、会場に来ていただかないと知ってもらえない。

いくら来てください!とお願いをして回っても、お客様の貴重なお金と時間をいただいて来てもらうわけで、あたりまえですが「行ってみよう」と思っていただくことができなければ来てもらえません(応援の気持ちで来ていただくこともたくさんありますが、本来は「行きたい」と心から楽しみにしてもらえるように、こちらが努力しないといけないと思っています。まだまだ勉強中・・・)

せっかく時間をかけて作るのだから、そしてその過程の中にこそ私たちのことを知ってもらうチャンスがあるのだから、それをコンテンツにしたい。

じゃあ演劇公演の制作過程を見せればいいのでは?と思ったりもするのですが、今すぐポンとあれもこれも公開することはできなさそうなんですよね・・・。単純に私の制作としての勉強不足もあり、勇気が足りないこともあるのかも。なので、やることはやるんだけど、ちょっと時間が欲しいなあと思っているところです。

そこで、まずはすぐに始められる音声コンテンツからスタートすることにしました。ラジオ番組の制作過程をお見せすることでさよならキャンプのリアルな姿を見ていただいて、そこから公演や演劇に興味を持っていただけたらいいなあと思っています。

「一緒に歩いてもらえませんか」

なんだかたくさん語ってしまいましたが、とにもかくにも私たちはまだまだ発展途上。

作っていく過程にも、できあがっていくものにも、足りないところが沢山あります。たぶん「これで100点満点!完璧!」って満足することは、この先ずっとない気がします。

だから「うちらの制作過程すごいからさ、見てよ!」と言いたいわけじゃありません。

むしろ、隙だらけで足りなくて、ゆるくて甘くて、でもなんか熱いものを持っている私たちの「すっぴん」を早いうちにさらけだして「こんな私たちが見ている景色を、これから一緒に見てもらえませんか?」という姿勢です。

ラジオを聴いていただいて「さよならキャンプが言ってたこと、ちゃんと現場でできてるのかな?」と公演を観に来ていただけるのも嬉しい。もしくは、「いやいや、まだまだ観に行きたいと思えるほどじゃないぜ」とコメントをもらえたら、それも嬉しいなあ。

どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?