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男女平等参画について

三鷹市議会議員の山田さとみでございます。

令和5年第2回定例会で、男女平等参画について一般質問をしましたのでご報告致します。(読み易さを重視して、井口特設グラウンドについては別の記事に書きました)

以下、質問の内容となりますが、正式な議事録ではありません。また、読み易さを重視してこの記事では、「山田の質問→三鷹市側の答弁」の順に編集していますのでご理解いただけますと幸いです。

男女平等参画について

山田演説
平成11年に男女共同参画社会基本法が施行されてから間もなく24年を迎えようとしています。この間、少しずつ、男女共同参画の理解が進んできましたが、施行24年を迎える現在の日本、そして三鷹市が、男女が、社会の対等な構成員として、均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができるという、法律が目指している男女共同参画社会になっているかと問われれば、残念ながらそうとは言えません。
「無意識の思い込み」アンコンシャス・バイアスという言葉がありますが、三鷹市にも、まだまだ、家庭や地域、職場などのあらゆる場面の中で、男女の性別役割分業に関わるアンコンシャス・バイアスが潜んでいます。男女共に、こうした「無意識の思い込み」を打破し、誰もが生きやすい世の中になるために、三鷹市は更なる取り組みを進めていかなければなりません。
三鷹市では現在、男女平等参画の啓発誌「Shall We?」を年2回発行しており、前述した「アンコンシャス・バイアス」を含め、「男性の育児休業」等、興味深いテーマを扱っており、冊子を読んだ市民の皆様からは、ご好評であると伺っています。保育園・学童の保護者には配布を行っているとのことですが、幼稚園では、ラックへの配架にとどまっており、すくすくひろばなどの親子ひろばには配架しているものの、部数が少なくすぐになくなってしまうものと認識しています。
例えば、男性は外で働き、女性は家庭を守るといった性別役割分業も、アンコンシャス・バイアスの一つと言えますが、こういった認識を打破し、女性一人ひとりの自らの選択を後押ししていく事は、女性のエンパワメントに繋がるものであり、この必要性は、保育の必要性の有無や、施設によって変わるものではありません。

山田Q1.
三鷹市が発行している男女平等参画の啓発誌「Shall We?」は、男女平等参画の視点で様々な気づきを与えてくれるものと考える事から、幼稚園の保護者には配布をし、親子ひろばには部数を増やすべきと考えますが見解を伺います。

企画部長A1.
男女平等参画啓発誌の「Sha11 We?」は、毎年3月と9月に発行し、各号8,000部作成している。庁内各課をはじめ、市内保育園や幼稚園、小・中学校のほか、各公共施設や大学、関係団体などに配布するほか、みたか®-bookポータルにも掲載するなど、男女平等参画の周知・啓発を図っているところである。
配布に当たり、各施設の要望等を踏まえながら、適宜調整を行っている。引き続き、配布場所や配布量を調整するとともに、こちら、一定のストックもあるのでそれも活用しながら、ニーズに応じた情報発信に努めていきたいと考えている。

山田Q2.
男女平等参画を所管する部署の職員が幼稚園、親子ひろばに出向いて、アンコンシャス・バイアスに関する座談会を開催し、必要な情報や相談機関をお知らせするような取組を求めますが見解を伺います。
山田Q3.
三鷹市は、男女平等参画をテーマにした市民フォーラムを年1回開催していますが、子育て、介護、ダブルケア、共働きの方などにもご参加頂けるよう、対面開催の他にも、オンライン参加、アーカイブ配信を実施すべきと考えますが、見解を伺います。

A2.3.企画部長
市では男女平等参画社会の実現に向けて、啓発誌の発行、講座の開催及びパネル展示を柱とした周知・啓発事業に取り組んでいる。そうした中、必要な情報が必要とする方にしっかりと届くことが重要であり、それを実現するのが基礎自治体の役割であると考えている。質問の座談会の開催については、可能な範囲で職員での対応に努めるほか、外部講師の派遣や庁内連携による取組について検討していく。また、講座のオンライン開催やアーカイブ配信には、いつどこにいても視聴できるというメリットがある。誰師との調整を前提としつつ、参加者の特性を捉えてオンラインを活用するほか、関係部署と連携した事業展開を検討するなど、きめ細かな対応を図っていきたいと考えている。

山田演説
子育て中の母親で、結婚や子育てを機に仕事を辞めたり、仕事をセーブしている方からお話をよく伺いますが、「子育て中の女性の再就職は難しい。パート勤務や派遣労働しか無理なのではないか。起業はもっと難しい」と多くの方が感じているように思います。
山田Q4.
三鷹市では、女性の再就職への取組として、東京しごと財団などと連携し、再就職に向けたセミナーを開催していますが、必要な方に十分に届いているか、疑問があります。「働こう」という意思を固める前段階で、仕事をしようか、家庭を優先すべきか悩んでいるような母親に向け、幼稚園・親子ひろばなど含め様々な施設・場においてセミナーなどの情報発信を強化する工夫を求めますが見解を伺います。

生活環境部調整担当部長A4.
女性の再就職に向けたセミナーの情報発信は、チラシなどを庁内関係部署の窓口や各コミュニティ・センター、図書館に配架しているほか、すくすくひろばやのびのびひろばなどの子育て支援施設及び関係機関等にも配架し、子育て中の母親が手に取りやすいよう、工夫をしているところである。また、市ホームページには、女性対象のセミナーをまとめたページを掲載しているところである。さらにそうした女性の再就職に向けたセミナーのうち、市内で開催されるものについては「広報みたか」にも掲載し、より幅広い世代に伝わるよう努めている。今後も就労に悩む方の支援となるよう、各種SNS による情報発信など、デジタルツールによる発信の強化も検討しながら、各関係機関との連携により、幅広く周知を行ってまいりたいと思っている。

山田Q5. 
三鷹ネットワーク大学の三鷹身の丈起業塾や、まちづくり三鷹のみたかビジネスプランコンテストなどで、身近な三鷹の女性が起業している姿をさらに広報し、当事者である女性やその配偶者、ひいては三鷹市全体に、女性も起業をして活躍出来るという機運を積極的に醸成していくべきと考えますが見解を伺います。

市長A5.
三鷹ネットワーク大学の身の丈起業塾でのチャレンジ、それから、まちづくり三のビジネスプランコンテスト等に女性も多数参加している。特にビジネスプランコンテストでは、女性の受賞者も多数を出しており、入賞プランにつきましては、まちづくり三鷹のホームページで取材記事を掲載している。また、募集開始と最終審査発表会開催前には、プレスリリースと併せて市のホームページ及び「広報みたか」でも広く周知するとともに、入賞決定の際には「広報みたか」へ掲載しまして、起業・創業を目指す女性の参考になっていると認識している。様々活躍している受賞者の中には、既に三鷹市でというよりも、多摩地域全体でいろんな講演をしたりとか、あるいは企業に対して自分のプレゼンをして、具体的な事業活動につながっているという事例も多く聞いているところである。今後ともまちづくり三にと連携しながら、あるいは商工会とも連携しながら、そういう方たちの起業・創業の実を広く市民の方にお知らせして、機運醸成を図っていきたいという考えている。

再質問

山田Q.
先ほどの御答弁の中で、基礎自治体の役割として、情報が届いてない方などにきめ細かく情報を届けていく、そういったことをしていただきたいなと私も思っております。ですので、先ほどの御答弁の中で、職員が出向いてなるべく対応してくださるというふうに、セミナーのところ、お話しいただいた。ぜひ進めていただきたいと思います。そうやって職員が行くことで、どのような政策を推し進めていけばいいのか、具体的に課題が見えてくると思いますので、ぜひお願いします。
また、情報が必要な母親たちにしっかり届くよう、意識をしていただきたいと思います。再就職がしたい、学び直しがしたいけど、きっかけもないし、預け先の確保も心配である。夫に働くと言いづらい、どうせ再就職は難しいだろうなどと、社会背景や家庭環境などから生まれるアンコンシャス・バイアスをみ生み出している原因を突き止め、母親自身が希望するアクション起こせるよう、働きかけを全庁挙げて取り組むべきと考えますが、見解を伺います。

企画部長A.
男女平等参画、それぞれ女性の就労というような視点で、非常にいろんなことが綿密に絡み合っている課題と思っている。ですので、企画部、男女平等参画を所管しているが、生活経済課、生活環境課との連携も必要だといったところで、やはり男女参画、庁内連携というのが必要だと考えており、男女平等行動計画推進連絡会談というものを庁内に設置しているところである。現状年に1回、施策の達成状況について情報共有を図る場としているが、今月末にも会を予定しているところだ。達成状況のみならず、今現状、課題が各部どのようなものがあるのかというところを、先ほどのオンライン開催も含めまして幅広に談論して、未来につなげるような施策の展開につなげていきたいと考えている。

山田演説
庁内連携というのはすごく大事だと思っています。やはり情報が届いている方はセミナーに来ます。環境が恵まれている方は来ます。そうじゃなくて、届いていないところにしっかりと修報を届けて、女性が本当にやりたいと思っていることを実現できるようお願い申し上げまして、私からの質問を終わります。ありがとうございます。

質問の内容は以上です。
一般質問の様子は中継録画がありますので以下をご覧頂けますと幸いです。


これからも市民の皆様のお声を政策にして市政に届けて参ります。是非お声をお寄せ下さい。

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