見出し画像

【三鷹市議会】令和4年第1回定例会にて一般質問をしました。テーマは、ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等、市民の複雑化・複合化した支援ニーズについて 、生理に係る健康管理・理解促進施策についてです。

三鷹市議会議員の山田さとみでございます。
先日、令和4年第1回定例会の一般質問をしました。

一般質問のテーマは、
(1)ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等、市民の複雑化・複合化した支援ニーズについて
 (2)生理に係る健康管理・理解促進施策について 
です。
質問を終えたばかりで、正確な議事録が無いので詳細には書けませんが、録画中継がアップされましたのでリンクを貼りつけます。

私の質問の待ち時間は10分間で、その中に、出来る限りの事を入れ込みました。少々早口になってしまいましたが、再質問の時間も確保出来て良かったです。

質問原稿は以下です(再質問はアドリブなので原稿はありません)。質問・再質問に対する市側の詳細な答弁内容は上記のインターネット中継をご覧頂ければと思います。

ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等、市民の複雑化・複合化した支援ニーズについて伺います。

少子高齢化、晩婚化、核家族化の進行などにより、ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等、個人や一世帯が抱える複雑化・複合化した支援ニーズは今後益々深刻化していくと予想され、対策は急務であると考えます。
三鷹市高齢者計画・第八期介護保険事業計画の「包括的な支援体制の構築と重層的支援体制整備の検討」の中で、「ダブルケア、8050 問題など市民の複雑化・複合化した支援ニーズに対応する支援体制の構築及び「重層的支援体制整備」について検討します。」とあります。

Q1.議会の答弁の中で、「複雑化・複合化した支援ニーズに対応できるよう、高齢者、障がい者、子ども、生活困窮者等に係る関係部署が連携した包括的な支援体制の構築が求められている」「地域共生社会に向けた包括的支援の構築を検討する」とありましたが、現在の包括的な支援体制構築の取組状況について伺います。

 Q2.三鷹市では、大沢地区と連雀地区をモデル地区として地域福祉コーディネーターを配置していますが、取組状況、市民の反応、今後の課題について伺います。また、今後三鷹市全域への配置を進めていくべきと考えますが、見解を伺います。

 ご家族などを一生懸命ケアしていると、ご自身がダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等の当事者であることになかなか気付けないのではないか、気が付かなければ自ら支援に繋がることは難しいと考えます。

Q3.ご自身が当事者であると気が付くようなきっかけづくりが重要です。複雑化・複合化した支援ニーズであれば、複雑化・複合化した周知をするべきです。例えば、介護や障がい者のイベントで、ダブルケア、ヤングケアラーについて取り上げる、子育てのイベントで、ダブルケアについて取り上げるなど工夫を凝らすべきと考えますが見解を伺います。

更に、相談できる場所の情報を入手しやすくするため、三鷹市のホームページで相談先を明記し、周知すべきです。更にTwitterやYouTube等様々な媒体で分かりやすく発信すべきと考えますが、見解を伺います。

Q4.また、ピアサポートも重要な取組であると考えますが、市の取組について伺います。

 生理に係る健康管理・理解促進施策について伺います。

生理は女性だけの問題でしょうか。性別を問わず、大切なパートナーや友人、同僚が生理で困っている時に、適切な理解と支援が出来る事は重要であると考えます。生理に係る負担は多岐に渡ります。例えば、様々な理由で生理用品を適切に替える事が出来なければ、かぶれてしまうなどのトラブルのもとになります。また、個人差のある生理痛やPMS等、生理に係る体調不良は、周囲の無理解によって精神的、身体的苦痛を伴い、人間関係の悪化に繋がってしまう事もあります。現在小・中学校の保健室で生理用品を用意して下さっていますが、児童・生徒が、保健室に貰いに行くのは心理的なハードルがあると考えます。昨年からすべての都立高校で生理用品の設置が始まりましたが、都立新宿高校では、前年、保健室で渡していたナプキンの数は10個程度であったのに対し、開始からわずか3か月で、410個以上が使用されたとのことです。高校生でさえ、保健室にナプキンを貰いに行く事はハードルが高いのです。港区、豊島区では全ての小・中学校において、トイレの個室に生理用品が設置されています。港区が昨年、区立学校の小学5年生から中学3年生までの女子児童・生徒に行ったアンケートによると、「学校生活で生理用品がなくて困ったことがある」と答えたのは17%、「困った」と答えた人の理由は、「持参するのを忘れたから」が95%、「家庭で購入や準備ができなかったから」が5%でした。月経が始まったばかりの時期は周期が安定しておらず、周期が読み切れません。予測とずれてしまっても、トイレの個室にナプキンがあれば安心して学校生活を過ごす事が出来ます。

Q5.子ども達が安心して学校生活を送れるよう、小・中学校のトイレの個室に生理用品を設置すべきと考えますが見解を伺います。

小・中学生に限らず、市民の皆様の中にも生理用品が十分に手に入らず困っている方がいらっしゃると考えます。三鷹市では窓口で生理用品を渡しており、評価するものですが、現在配布が終了している窓口もあります。

Q6.生理用品の配布について、2月16日時点で「残りわずか」とホームページに掲載されていますが、今後の取組について伺います。

Q7.窓口に行く事は心理的なハードルがあると考えますので今後は市内の公共施設のトイレに生理用品を設置すべきと考えますが見解を伺います。

 生理を起因とした体調不良が理解されずに辛い思いをしている方も少なくありません。体調不良を相談出来ない、知識が無い等で、対処方法が分からず苦しんでいたり、医療に繋がれず、病気発見の遅れにつながることも考えられます。私事ですが、大学生の頃、経血が止まらず、どのくらい異常なのか分からないまま何か月も経過した後、婦人科を受診し、結局手術を受けました。若いうちから婦人科疾患や生理に関わる不調についても知識を身に着けておくべきだと考えます。

Q8.生理が始まる時期の小・中学生にも、性別問わず、生理に関わる不調への対処方法や、婦人科疾患の兆候等、健康管理に繋げられる知識を教えるべきと考えますが見解を伺います。

 Q9.東京都の令和4年度予算案で、中高生等の思春期特有の健康上の悩みや妊娠を考える男女のプレコンセプションケアなどに対応する東京ユースヘルスケア推進事業費を計上しています。妊娠適齢期や婦人科疾患、更年期障害等に関する相談支援、健康教育、普及啓発を行う区市町村に対して10/10で支援するものですが、三鷹市において実施すべきと考えますが見解を伺います。

 Q10.生理を起因とした体調不良となっている女性に対する心づかいが出来るような環境づくり、情報発信が必要であると考えますが見解を伺います。

再質問(原稿が無いのでメモ程度だとお考えください)

【ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等、市民の複雑化・複合化した支援ニーズについて】

Q.東京都の令和4年度予算案にヤングケアラーへの家事サポートというのがある。このような支援も活用すべきと考えるが見解を伺う。

Q.ダブルケア、8050 問題、ヤングケアラー等のご自身の気づきについては、取り巻く方の気づき、特にケアマネージャーの存在は大きいと考える。例えば、厚生労働省の「「ヤングケアラー」の早期発見のためのアセスメントシート」等を参考にすべきだ。ケアラーを取り巻く第三者、当事者双方の気づきのきっかけになると考えるが見解を伺う。

生理に係る健康管理・理解促進施策について

Q.小・中学校のトイレの個室に生理用ナプキンを設置することについて全学校で実施すべきだ。その際には、学校でのナプキンの使用量も増えると考える。ナプキン購入費の補助金も検討すべきだが見解を伺う。

Q.三鷹市において、窓口での生理用品の配布も残りわずかで、ニーズがあることは明白である。継続的な支援が必要であると考えるが見解を伺う。


質問原稿は以上です。

私の質問に対し、市側からのご答弁は全体的に、前向きに検討するというご答弁を頂くことができました。今後、具体的な事業実施につなげていくため、引き続き市側に働きかけてまいります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?