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JaGra認定 DTPオペレーション技能テストを受けてみた

Adobe InDesign(インデザイン とは、ページ物とかを快適に作っちゃうソフトです。ワードの100万倍すごい機能を持つ、印刷業界標準のソフト)を使い始めて約1年。
ようやく操作にも慣れてきて、通常業務でバリバリつかえるようになりました。

そんなとき、クライアントからの原稿の中に「第一回DTPオペレーション技能テスト」なる記事を発見しました。

一般社団法人日本グラフィックサービス工業会、通称JaGra (ジャグラ)ってとこが主催する、試験ビジネスです。

インデザイン の技能をテストするってことなので、物は試しに受験することにした。

ジャグラではDTPエキスパートという認定試験を毎年行ってるらしいのですが、コロナ禍のため学科試験に人が集まらず、その補填としてオンラインで提出する実技のみの試験ビジネスを今回立ち上げたって感じですね。

申し込みをすると、速達郵便でログインIDとパスワードが送られてきた。
これを使って、サイトから試験問題をダウンロードしてくれってことみたい。

試験期間は約1ヶ月。
実技でわからない部分があったら、ググってもいいし、人に聞いてもいいし、とにかく完成させましょう。それが技能向上につながりますよ。っていうゆるい感じ。


んで、試験問題をダウンロードしてみた。

課題は4つ。

1、青空文庫のテキストをつかって、ワークショップで使用する資料用のミニ本を作ってね & サイトでも配布するからPDFも作ってね。

2、デザイナーがデザインした製品カタログのテンプレートがあるから、指示書通りに作ってね。

3、雑誌記事の原稿に赤字で校正したから、指示通りに修正してね。

4、結婚相談所のお相手資料を作ってね。エクセルで入力した顧客データがあるんだけど、これをお客さんに見せられるような体裁のいいテンプレートにはめ込んでね。

というもの。


普通にいつも通り作れば、なにも難しいことのない課題。

ただし、それぞれに注意書きがあって、

「今回は10件分のデータだけど、OK出たら1000 人分のデータを渡すね」とか
「とりあえず30ページだけど、流用して他の作品にも使えるように作ってね」とか
「とりまテンプレートだけ作っといて。作業は他の人にやってもらうから、誰がやっても同じ仕上がりになるようにしといて」とか

自分一人で作業する分には、データを保存するときに「新規書類」って名前をつけて、修正したら「新規新規書類」にして、さらに修正したら「最新の新規新規書類」って名前をつけてもOKじゃないですか。

見出しを作って次のページにコピーしても、微妙に入らなかったら、微妙に縮小して、ページごとの見出しが微妙に揃ってなくてもOKじゃないですか。

それは、この試験では徹底排除して、見出しや本文の仕様をきっちり決めて、流用できるデータを作らなきゃいけない。


んで、このインデザイン ってソフト、恐ろしいことに設定がめっちゃいっぱいあるんですよねぇ。

たとえば、表組みを作るとしたら、表全体の設定、罫線の設定、セルの設定、セル内の文字の設定、セルの枠の設定、など、細かく設定できる。

んで、これを表組みテンプレートに登録する。このテンプレートをスタイルって呼んでるんだけど、スタイルを初期の状態である程度設定していかなきゃいけない。

オブジェクトスタイル、段落スタイル、文字スタイル、表スタイル

さらに、特殊なインキと黒いインキの2色を使って印刷するから、その設定もやってね。って指示が来る。

なので、インデザイン に所定の白黒画像を貼る。

もしや?と思って、その白黒画像を確認すると、案の定RGBデータだったりする。RGBデータはRとGとBの3色データなので、そのまま使うとアウト!

黒1色のデータに変換しないと使えない。

色だけじゃなく、支給された文字原稿も注意しないといけない。

カタログに入れるテキストデータが3つあると、1つだけ句点が(。←これね)なかったりするので、こういうのを見つけて、誤字脱字なども追加修正しないといけない。

んで、指示以外の追加修正したら、どこをどう直したか申し送り書を添付しないといけない。

普段の業務で、そこまで丁寧に機能を使い込んだり、校正作業をしてないので、すごく手間がかかりました。


まあ、なんのかんので、締め切り30分前に課題をアップロードしたわけです。

結果は2ヶ月後。

民間企業がやってる、公的機関のお墨付きも無い認定テストなので、取得してもどうこうってことはないんですが、まあ、技能アップにはなったしいいかなって思ってます。

こういう機会がないと、普段使わない機能とかさわらないですからね。


では、2ヶ月後の結果発表をお待ちください。

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