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ほたるの家を作ろう②
どんな家がほたるにとっては過ごしやすいのか、そればかりを考えて本業がおろそかになりがち。どうもやまだいです。
ーーーーーー目次ーーーーーー
●蛍を育ててみよう
--ほたる育成に関わる蛍の特性について
●ほたるが生まれた、めっちゃ生まれた!
--ほたるの飛翔と産卵について
●ほたるの家を作ろう!その①
●ほたるの家を作ろう!その②(本記事)
〜⑤くらいまで
--ほたるを育てる水槽について
●ほたるの家に大事件!
--注意すべきことを体験談でお伝えします
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さてさて、いろんな方式があって一長一短ですが、やまだいはよくばりなので全てほしい!全てほしいなら組み合わしちゃえばいいんじゃない?
まず、流水ができて、コンパクトにまとめるなら・・、小さい水槽で循環するだけじゃなく、水が流れるようにすればいいわけですね。やってみようじゃないか!
二重水槽っぽいのができた
上の写真はアップにしすぎましたが、水槽の中にカラーケースをいれこんで、手前側には循環濾過のポンプを設置。水は内側のケースに注がれて奥の穴から外に出ていく流れです。ほたるの幼虫は基本的には白ケースの中で育てるのですが、水流に流されて外の水槽内に落ちることがありますが、それはそれで問題なし!
この形式でもたくさんあると結局管理は大変です。が!天城湯ヶ島ではこの形式の水槽が各旅館に置かれていてそれぞれでほたる育成を行っています。
この形式なら・・・
・ほたるの生活ゾーンは水が流れているので汚れなどの滞留は少ない。
・流れてしまっても、水槽内にいるので特に問題なし!
・フィルターがあるので水換えも最低限でOK!
うん、楽ですね笑。
やることは・・・
・たまに水換え
・餌は小さいやつを選んであげるか砕いてあげる。
・たまに掃除
うん、楽ですね笑。
●育て始めて4ヶ月、実際どうなの?
先に書いたように絶対楽になるぞこれ!という考えで始めたこの形式ですが、実際やってみるとやっぱり想像していなかったことも起こります。
例えばカワニナの殻のカス。
割ってあげるとカスがたくさん残るんですよね。これを除去しようとすると、ほたるの幼虫まで一緒に除去してしまうので、放置するか水槽内でまとめておくかしないといけないのです。
でもね、それくらい。
その他はほぼ予想通りのメンテナンスで済み、一番多い作業はほたるの餌補充でしょうか。ほたるがしっかりとご飯(カワニナ)を食べている証拠なのでこれは嬉しい悲鳴ですね!
肝心のほたるはというと、大きくなれずに死んでしまうほたるはどうしても一定数いますが、安定して育っているように見えます。すでに大きく育ったほたるは小さな白ケースから水槽内へお引越しをし、小さいまま流れてしまったほたるもいますので正確な数は把握出来ませんが、死骸の数は数えるほどしか確認していないため、概ね生きている様子です。
大きい作業がほとんどいらないため、旅館内で育ててもほとんど問題がありません!この状態の水槽は現在私達の旅館だけでなく、地域の旅館さんにもそれぞれ育てていただいており、各旅館で育ったほたるが6月に飛翔します。ほたる公園の河川もこまめに清掃しているのですが、そこで生まれたほたるが大きく育っているのも確認しました。大きな渓流のほたるまでは見れませんが、毎年ほたる公園の上下でも天然ほたるが飛んでいます。今年もきっと生まれてくれるでしょう。
少しずつ、でも確実にほたるが戻ってきています、嬉しいですね♪
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