見出し画像

【モジャ毛語り③】ブラジル人とヒロミチが三度の飯より好きなのは


【とーたくからのお題「ブラジル飯」】




ヤマダヒロミチは、

幼少期を南米大陸ブラジルのサンパウロという街で過ごした。




いわゆる帰国子女というヤツだ。






「え、どこの国いたの?ブラジル?へー、じゃあブラジル語しゃべってみてよー!」


という言語カツアゲはこれまで幾度となくされてきたし、



「いや、ブラジルはポルトガル語の国だし、しかも俺は日本人学校に通ってたからほとんど話せなくて・・・」


という言い訳をする度に、
日本各地のその場の空気をビミョーな感じに陥れてきたが、



パンチも無いけど紛れもない帰国子女なのである。







サッカーやアマゾン、リオのカーニバルなど、
日本でもテレビ番組などを通じてそこそこ馴染みのある国ではあるはずだが、


やはり“実際に住んでいた人”となるとそこそこ珍しいようで、

よく色々な質問を受ける。







経験則なのだが、



“ブラジルは全土が鬱蒼としたジャングルであり、
貧しい半裸の原住民たちが日々
サンバを踊りながら採ったバナナや
サッカーしながら釣ったピラニア食って生きて
たまにカーニバルしている所”




という風に思っている日本人は、

冗談抜きでめちゃくちゃ多い。





ヤマダヒロミチ少年も帰国したての日本の小学校で、
アマゾンのツリーハウスでの暮らし方をよく聞かれたものだ。




だが、


こちらが先日Google Mapで調べた、
ヤマダ家が当時暮らしていたサンパウロのマンションである。

ここの18階に住んでた。
真向かいは超デカくてキレイな三つ星ホテル。




ブラジル暮らしに未開のジャングルライフを求めてくる皆様に対して、
非常に申し上げにくいことなのだが、


南米大陸最大の大都会であるサンパウロの都市部の風景は、

当時から日本の新宿や渋谷に引けを取らないメガロポリスのそれなのである。




ピラニアを釣って食べたことはあるが、

あくまでアマゾン旅行の際のアクティビティであって、
サンパウロ市内の池や川には当然いない。


近所のスーパーではフツーに鮭の切り身とかが売っている。
(鮮魚売り場にカエル肉がめっちゃ並んでるのは独特だけど。鮮魚とは。)



文化や習慣の違いは多々あれど、

街の中の日常に関しては特にぶっ飛び珍体験の連続なわけではなく、


道行く人々の肌の色と、

基本的なノリの軽さと、

圧倒的な治安の悪さ以外は、


東京とそう変わらない街だ。





そうは言ったが、


カエルやピラニアはともかくとしても、


ブラジルの食文化は、
やはり日本のそれとはだいぶ異なっている。



食材にしても、


ビーツ(紫のカブ。日本にもあるけどブラジル人やたら食べがち)とか、

アーティチョーク(何か変な形の野菜。何あれ?)とか、

ゴイアバーダ(グァバを煮詰めて羊羹みたいにしたヤツ。パンに乗せたりチーズ挟んだり)とか、

バカリャウ(干したタラの塩漬け。当時はニガテだった)とか、


見慣れない聞き慣れない謎食材が当然のように登場する。







そして、

ブラジル飯というのは、


国同士の位置と同じく、
繊細なイメージの和食のちょうど真反対にある。





食材ドーーーン!!!


鍋かグリルにバーーーン!!!


ニンニクと塩ドカーーン!!!


めっちゃ煮るかめっちゃ焼くゥ!!!


出来たら皿にチュドーーーーン!!!!!




的な料理が多いのが特色だ。





そしてめっちゃ美味しい。





ヤマダヒロミチの1番の好物は、


フェイジョアーダという料理。



フェイジョン豆(たぶん黒豆の仲間)をソーセージ等と一緒にトロトロになるまで塩辛く煮込み、
カレーのようにごはんにかけ、
その上にファロファ(タロイモの粉)をかけて食べる、

The・ブラジルの家庭料理だ。



美ん味いのだ。


何ならヤマダ家では帰国後も現在に至るまで晩飯の定番として食卓に上る。

「今晩カレーよ」ぐらいのテンションでフェイジョアーダが出る。






そんなブラジル料理、


他にも美味しいものが沢山あるので、
是非ともみんなに食べてもらいたいのだが、



都内のブラジル料理レストランを探すと、

シュラスコ・ビュッフェのスタイルの、
ちょっぴり価格帯の高い店がメインで、

デートや祝い事ならともかく、
居酒屋感覚で紹介できるところが少ない。




もっとファストフード感覚で広まればいいのに。





ただ、
お手頃なお値段でブラジル料理をツマミに飲める居酒屋も少ないながら知っている。





紹介したい。


ぜひキミにも食べてもらいたいのだ。




大衆的なブラジル料理を頬張りながら、


カイピリーニャ(ブラジルのカクテル。飲みやすいけど度数高め)を飲もう。





そして、

2人ですっかり酔っ払ったら、







わかるね??







普段から日本人の1000倍くらいスキンシップするブラジル人たちは、

待ちに待ったカーニバルの夜なんてそれはそれはもうズコズコのバコだ。


カーニバルの日から十月十日後生まれの人数がめちゃめちゃ多いなんて話もあるぐらいだ。







わかるね??







今夜がボクらのカーニバルなんだよ。



食後までブラジルの流儀に従おうじゃないか。


さぁ、




キミのゴイアバーダと、

 
ボクのアーティチョークを、


濃密にフェイジョアーダしようじゃないか。






キミのそのネイマールなフィルミーノを、


ボクのロナウジーニョでペレペレさせてほしい。








わかるね???





よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートは、ヤマダヒロミチの音楽・創作活動資金として活用させていただきます。飲み代にはしません。