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【プロット】極度に緊張したマンション管理人は、実験室で物思いに耽る

 東京都内のマンションの一室で、事件は起こった。
 家賃を滞納していたため、管理人が何度か訪ねてきたが返事がない。
 保証人も連絡がつかないため、合鍵を開けて入ることにした。
 中空の鉄扉にガチャリと響く。
 ドアポストにはマンションのチラシが挟まれていたが、新聞はない。
 最近は孤独死が増えている。
 もし病気や事故で死体があったら、事故物件になってしまう。
 さまざまな憶測が身体を強張こわばらせた。
 中から独特の臭気が流れ出る。
 汗のようなほこりの匂いではない。
 一般住宅にはない匂いだった。
 ドアを全開にして、中を見回す。
「中川さん」
 大きめの声で呼んでみた。
 奥の部屋を開けると、フラスコや試験官が所狭しと並んでいる。
 さまざまな薬品が入っていた。
 借主は、何者なのだろうか。
 人の気配がないため、出直すことにした。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。