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【プロット】幼稚園へやってきた血に飢えた詐欺師

 気持ちが昂って怒りを感じるとき、俺は幼稚園へ行く。
 一人娘の由美が元気に遊んでいる姿を見れば、目元が緩んで荒んだ気持ちが晴れやかになるからだ。
 俺の仕事は詐欺師である。
 人を騙して金を取るのだが、これがたまらなく面白い。
 この前は月の土地を売ると言っただけで数千万払った馬鹿がいた。
 世界に目を向ければ、エッフェル塔をネタに数十億ふんだくる奴もいるのだ。
 犯罪をやっている認識はある。
 だから心を磨り減らし時々娘を眺めに来るのだ。
 詐欺は知的ゲームである。
 昂る気持ちをギリギリまで押さえ、最後にニヤリと笑う。
 このスリルがたまらない。
 今度のヤマはとびきりヤバい奴になりそうだ。
 一歩間違えれば消されるかも知れない。
 そう思うと、一層娘が愛おしくみえた。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。