【スライドブラッシュアップ12】「第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会」説明スライド1
「スライド洗練30日間チャレンジ」12日目は、経済産業省の「第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会 事務局説明補足資料」から「既存システムの現状と課題」のスライドをブラッシュアップしてみました(今回と次回は「グラフ」をテーマにしたブラッシュアップです)。
元スライド
ブラッシュアップ後
主な修正内容とその意図
今回はメッセージ1つ目の「老朽化したITシステムが経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因である「レガシーシステム」となり、DXの足かせになっている状態(戦略的なIT投資に資金・人材を振り向けられていない)が多数みられる。」を軸にブラッシュアップしました。
内容の追加・変更
メッセージがかなり長かったので、1つ目のメッセージを一部削除しました
「現状」「課題」という見出しと、各グラフのタイトルを追加しました(グラフタイトルは出典を確認してつけています)
左のグラフに「86.5%がレガシーシステム残存」という「グラフから読み取ってほしい内容」を明示しました
レイアウト
上記の内容変更に伴い、見出しが追加されています
色
他の資料と同じく、経済産業省の濃い青をアクセントカラーとして採用しました
元スライドは多くの色が使われており印象がぼやけていたので、グラフの色は上記の濃い青+グレーの濃淡で表現しました
アクセントカラーの濃い青はポジティブな意味合い(DXにすでに対応済み)の部分に、グレーはややネガティブな意味合いをもたせ、濃いグレーほど強いマイナスの意味を持たせました
文字のアクセントカラーについても、このスライドは「レガシーシステムがDXの足かせになっている企業が多い」というマイナスのメッセージのため、メッセージには色をつけずに太字のみで強調しました(マイナスのメッセージなのに濃い青=ポジティブな色を使うと受け手の混乱を招くため)
図(グラフ含む)・イラスト・写真
今回最も大きく変えた部分です
左のグラフ(レガシーシステムの残存状況)は、上に書いた通り見出しの追加、読み取ってほしい内容を文章で追加、色の調整などを行いました
右のグラフ(レガシーシステムがDXへの足かせになっていると感じているか)は、積み上げ100%横棒グラフから円グラフへ変更し、また色の調整を行いました
右のグラフは元の積み上げ100%横棒グラフでも悪くはないのですが、「レガシーシステムがDXへの足かせになっていると感じている企業の割合」という「1つ(のグループ)」の割合を見せたいグラフであること、また隣で横棒グラフを使っており、現状と課題でグラフ表現に変化をつけたかったことから、よりシンプルな円グラフへ変更しました
今回は、グラフと色を中心としたブラッシュアップを行いました。
グラフは説得力が強いので、今回のような「現状」や「課題」など、多くの資料に登場します。
ただ、よく使われるグラフですが、元々の情報量が多いのもあり受け手にとっては負担感を感じやすい部分でもあるので、表現には十分な配慮が必要です。
今回のブラッシュアップのように「目的に合わせたグラフを選ぶ」「使う色を絞る」などの工夫をするといいでしょう。
グラフ選びについては、基本的には以下の4種類で多くの場合に対応できます。
円グラフ:全体に対する1つの割合を表現する(今回のように「1つのグループ」の場合もあり。ただし時系列や項目別の比較には向かない)
縦棒グラフ:量や割合を表現する
横棒グラフ:量や割合を表現する(アンケートなど項目名が長い時に特に有用)
折れ線グラフ:時系列的な「量」や「率」の変化を表現する
使う色については、上にも書いた通り「白黒グレー+1系統の色」で濃淡を活用しつつ表現できるとすっきりまとまります。
グラフ選びと色の使い方、ぜひ意識してみてくださいね。
山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを行っています。
「スライド資料のごちゃごちゃ・もやもや」でお困りの方はぜひご相談ください。
スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。
●スライドの出所
第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会 事務局説明補足資料
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