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【スライドブラッシュアップ19】「女性活躍に向けた経済産業省の取組」説明スライド1

「スライド洗練30日間チャレンジ」19日目は、経済産業省の「女性活躍に向けた経済産業省の取組」から「各ポストに占める女性比率の国際比較」のスライドをブラッシュアップしてみました。

このシリーズはあくまでブラッシュアップの題材として国の資料を取り上げており、内容や表現をおとしめる意図はありません。また、資料の内容が古いものもありますので、あくまでブラッシュアップイメージの参考としてご覧ください



元スライド


ブラッシュアップ後



主な修正内容とその意図

今回はメッセージの「日本においては、就業者に占める女性比率に比べ役員および管理的職業従事者の女性比率が著しく低い。」を軸にブラッシュアップしました。


  • 内容の追加・変更

    • このスライドの趣旨は「女性比率の比較」なので、各グラフにおける「男性の割合」はほとんど意味がないため削除しました

実際の制作時は全体の流れや意図などのすり合わせを行った上で内容の追加・変更を決定します

  • レイアウト

    • 各国の見出し部分を上から下へ移動しました(詳細は「図(グラフ含む)・イラスト・写真」参照)

    • 他の資料と同じく、経済産業省の濃い青をアクセントカラーとして採用し、他の系統の色はなくしました

今回は「日本の朱色と他4国の青」という形である程度の意味を感じます。ただ、日本と他4国の間に十分な余白があること、「<」などの記号などで十分ニュアンスは伝わることから、「グラフの青色部分の高さを比較する」ことを優先し、他の資料と同じ上記の色使いにしました

  • 図(グラフ含む)・イラスト・写真

    • 今回最も変更した部分です

    • 元スライドの円グラフを棒グラフに変更しました

    • 理由は、人間の目は「円グラフの割合を比較する」より「棒グラフの高さを比較する」ほうが得意なためです

    • これに伴い国名の見出しを通常の棒グラフに合わせる形で上から下に移動しました


今回は、グラフを中心としたブラッシュアップを行いました。

今回は元スライドのグラフは,国名や役員・管理職・就業者の見出しの位置など、よく工夫されていました。

このような「同じ種類のグラフを並べるときは重複する見出しは削除する」工夫をすると、すっきりとした見やすいレイアウトになります。

唯一惜しかったのはグラフ選びで、人間の目の特性上、円グラフは基本的に比較に向きません。

今回は国や役職ごとの比較でしたが、時系列のグラフで円グラフを並べているものもたまに見かけます。そういう場合も、今回のように棒グラフ(または折れ線グラフ)で比較することでよりわかりやすくなります。

グラフ選びについては、基本的には以下の4種類で多くの場合に対応できます(第12回の再掲です)。

  • 円グラフ:全体に対する1つの割合を表現する(今回のように「1つのグループ」の場合もあり。ただし時系列や項目別の比較には向かない)

  • 縦棒グラフ:量や割合を表現する

  • 横棒グラフ:量や割合を表現する(アンケートなど項目名が長い時に特に有用)

  • 折れ線グラフ:時系列的な「量」や「率」の変化を表現する

使う色については「白黒グレー+1系統の色」で濃淡を活用しつつ表現できるとすっきりまとまります。

目的に合わせたグラフ選び、ぜひ意識してみてくださいね。


山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを行っています。
「価値ある内容だからこそ、すっきり受け手に届けたい」という方はぜひご相談ください。


スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。


●スライドの出所
経済産業省「女性活躍に向けた経済産業省の取組」


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