【図解2117~2123、みんこず11】「暑さ忘れれば陰忘れる」を図解してみよう(7/21図解追加)
みんなでことわざを図解して楽しむ「みんなでことわざ図解」(略称:みんこず)、第11回のお題は最近の暑さにちなんで「暑さ忘れれば陰忘れる(あつさわすれればかげわすれる)」です。ぜひ挑戦してみてくださいね。
「みんなでことわざ図解」って何?
「みんなでことわざ図解」とは「お題のことわざを参加者みんなで図解し、それを紹介する」ものです。
以前から「インターネット上に、気軽に図解を練習できる場所があるといいな」と思っていたので、自分でやってみることにしました。
「みんなでことわざ図解」は
手を動かして図解の練習ができる
図解化を通して自分視点でのことわざの理解が深まる
他の人の図解を見てことわざを多面的にとらえられる+図解の表現の参考になる
という"一粒で三度美味しい"ものになっています。
図解に「正解」はありません。自分なりに考えることでことわざの理解も深まるので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね!
【今回のお題】暑さ忘れれば陰忘れる
今回のお題は「暑さ忘れれば陰忘れる」です。
今回は最近の猛烈な暑さにちなんでこのことわざをテーマにしました。
日差しも強く今は日陰を選んで歩いている人が多いと思いますが、来週からまた梅雨空が戻ってくるそうです。そうするとまさに「暑さ忘れれば陰忘れる」ともなりそうですね。
ヒントも活用しながら、ぜひ挑戦してみてくださいね!
参加方法
参加する方は「#みんなでことわざ図解」のハッシュタグをつけて図解を投稿してください。本記事の「みんなの図解」でご紹介させていただきます(投稿note内にこのnoteのリンクを貼り付けていただくとより確実です)。
なお、図解を投稿する際は下の1+2の表示をお願いします。
図解内に出典として上記サイトを表示(下記画像参照)
投稿するページに出典としてことわざページへのリンクを表示
今回の投稿期限は7/20(土)です(それ以降でも投稿いただいた図解は適宜ご紹介します)。
図解に慣れるコツは、なんといっても「自分の頭で考えて手を動かす」ことです。図解に”正解”はありません。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね!
ヒント
説明文を読み解くと「苦しい時/暑さが過ぎると」から時間の流れがあること、「助けてくれた人の恩/涼しい物陰のありがたみをとかく忘れがちになる」から「感じ方の変化」があることがわかります。
時間の流れがあるので、プロセス型やグラフ型(横軸に時間をとる)などが相性が良さそうです。
なおヒントはあくまでも図解の一例で「正解」はないので、他の表現にもぜひ挑戦してみてくださいね!
【みんなの図解】(7/21追加)
麦.pptx
パワポデザイナー、スライドディレクターである麦.pptxさんはX上で左右2分割のスライド+gifアニメを投稿してくださいました。
イラスト+たくみな色使いの感情に訴えかける表現と、あえて人は動かさず鳥だけを動かして「恩を忘れる」を表現するストーリー性がさすがだと感じました。
あすず@手描きイラスト図解さん
イラスト図解を投稿されているあすずさんは、グラフ型の図解+イラストを投稿してくださいました。
「木陰への恩」を円の大きさで表しているのが特徴的ですね。そして最初と最後のイラストもイメージしやすい+感情面への訴えかけ(特に恩を忘れている部分)ができていいですね!
また、今回も「〇〇してあげたのに」と言われたときのご自身の感情の動きや、長女さんに感謝の言葉を言われたエピソードなどからこのことわざを「自分ごと化」として受け止め、教訓を得ているのがすてきだと感じました。
tonsuke1001さん
「資料作成の実績を積みつつ、図解やデザインにも興味が湧いてきた人」であるtonsuke1001さんは、ビフォーアフター形式の図解を投稿してくださいました。(私の区分で言うと「特殊型」が近いですね)。
状況の変化を矢印でつなぎ時間の流れを表現し、状況と感情は色や文字の大きさで表現されています。特に文字が薄く消えていく部分が本人の中での印象の薄まりをうまくイメージさせていますね!
こばこ | 悩みを見える化 図解セッションさん
悩み・課題の見える化ができる図解セッションをされているこばこ | 悩みを見える化 図解セッションさんは、グラフ型の図解3つを投稿してくださいました。
1つ目は説明文の前半部分、2つ目は後半部分、3つ目はそれらを踏まえたこばこさん自身の理想の心の状態とのことです(3つ目のグラフの上が「苦しい」になっているのは1つ目、2つ目に合わせたとのこと)。
1つ目と2つ目の図解の関連性で理解を深堀りされていること、そしてそれを踏まえて「自分ごと」としてご自身の理想像を図解にされているのが素晴らしいと感じました。
特に3つ目のグラフで「苦しいときに助けてもらったあとには感謝の気持ちが以前よりも増やしていたい」という気持ちを右肩上がりの線にされているのがすてきですね(元のことわざの意味は「恩を忘れるな→グラフの線は下げるな」だと思うので、そこから更に踏み込んでいるという意味で)。
にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん
カメライター&図解イラストレーターのにう@コトノ葉デザイン祈承天結さんは、グラフ型の図解2つを投稿してくださいました。
ありがたみ(恩)の総量=ご縁ととらえる感性がすてきですね。
また、1枚目の内容を自分ごととしてとらえ、「相手に会うたびに恩を思い出すことでご縁の総量を上げる」という2枚目にまとめたのがさすがだと感じました。
ご自身の経験や小説の引用などでかなり深堀りされているので、ぜひnoteの方もご覧ください。
山田太郎
今回は内容からの派生含め6種類の図解で表現してみました。
グラフ型
横軸に時間、縦軸に苦しさと強さの程度を取り、時間の流れで恩が減っていく様子を表現しました。
「苦しさと恩」をこのことわざのメインと考え、「暑さと陰」の部分は注釈に説明文を入れ込むことで対応しています。
プロセス型
状況としての「苦しい時」と「その後の日常」をホームベース型の図解で、「苦しさと恩」という感情をそれぞれ線で表現したものです。
ピラミッド型
「恩=助けてもらった人(自分)の中での優先度」ととらえ、ピラミッドの中での位置関係で恩を忘れていくさまを表現したものです。
交換型
交換型の図解で「助けてもらった時」と「数年後」の関係性を表現したもの。
この図解は「恩を忘れた人」の意識に準拠して描いているため「数年後は助けをもらってないから恩を忘れるのもしょうがないよね」とも見えますが、数年後に「『昔の助け』と『忘れられない恩』」という矢印を思い浮かべられるかが、その人の器量なのかもしれませんね。
2軸マップ型
内容からの派生形その1。横軸に状態、縦軸に感情を取り、どこにあてはまるかでひどい人、ふつうの人、立派な人とカテゴリ分けしています。今、つらくなくなっても恩を感じている人は「立派な人」ですね。
ツリー型
内容からの派生形その2。ことわざの前半部分の内容と後半部分の内容から「人は恩を忘れやすい生き物」と抽象化しています(一見後半部分とほぼ同じに見えますが、対象が人間も木などの無生物も含む点でより抽象化されています)。
今回のことわざ図解の分布
今回のお題「暑さ忘れれば陰忘れる」の図解枚数はグラフ型が一番多く、また一人で複数のグラフを作成している人もいました。
図解まとめ(再掲)
あとがき
今回は過去最多の5名の方がご参加くださり、大盛況の回となりました。
割合的にはグラフで表現している方が多かったですが、図解にする内容の切り取り方や表現にそれぞれの個性が出ており、見ていて楽しかったです。
また、図解を踏まえて自分のことを振り返り、「自分ごと」として教訓にしてくださっている方も複数いて、出題者としてはうれしい限りです。
また8/3に次回のお題を出す予定ですので、興味を持った方はぜひご参加ください。
麦.pptxさん、あすず@手描きイラスト図解さん、tonsuke1001さん、こばこ | 悩みを見える化 図解セッションさん、にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん、ご参加いただきありがとうございました!