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【スライドブラッシュアップ11】「第1回国際文化交流の祭典推進会議」説明スライド

「スライド洗練30日間チャレンジ」11日目は、経済産業省の「第1回国際文化交流の祭典推進会議」の資料から「クールジャパン機構による出資」のスライドをブラッシュアップしてみました。

このシリーズはあくまでブラッシュアップの題材として国の資料を取り上げており、内容や表現を貶める意図はありません。また、資料の内容が古いものもありますので、あくまでブラッシュアップイメージの参考としてご覧ください



元スライド


ブラッシュアップ後


主な修正内容とその意図

今回はメッセージ2つ目の「海外需要開拓支援機構(クールジャパン 機構)は、リスクマネーを供給することで、民間部門では成し得なかった、海外需要獲得の基盤となる拠点や流通網の整備などを率先して展開。」を軸にブラッシュアップしました。

  • 内容の追加・変更

    • メッセージがかなり長かったので、比較的影響が小さいと思われる2つ目の前半部分を削除しました

    • 「政府出資」の注釈部分をスライド下に移動しました

なお実際の制作時は全体の流れや意図などのすり合わせを行った上で内容の追加・変更を決定します。

  • レイアウト

    • 今回最も大きく変更した部分です

    • 元スライドでは「左→右」のレイアウトでしたが、「投資対象の例」が逆L字型に配置されており、位置関係による意味付けと視線の動き両方の面でわかりにくさがありました

    • ボリュームがある「投資対象の例」を横長のスライドに合わせて横一列に配置し、それにあわせてコンテンツ部分全体を「上→下」のレイアウトに変更しました

    • また、「クールジャパン機構」と「民間企業等」の両方の出資の受け皿になっている事業会社等は両方をカバーするように横幅を広く取り、位置づけと表現を一致させました

    • 写真はかなり小さくなってしまいましたが、このスライドの趣旨は「クールジャパン機構による出資の流れ」のため許容範囲と判断しました

    • 色に関しては、資料内で見出しに使われていた濃い青(経済産業省のイメージカラーと思われます)をアクセントカラーとして採用しました

    • タイトルとメッセージに合わせて「クールジャパン機構」に一番濃い色を、その出資元の政府出資と民間出資のグループに薄い塗りつぶしをそれぞれ使いました

    • 色の使い方にはある程度の意図が感じられましたが、色そのものが目立ちすぎてしまう印象だったため国土交通省のロゴマークをベースにした紺系統の色に統一しました

    • 塗りつぶしは見出し部分にのみ使い、それ以外は線でまとめて情報量を減らしました


今回は、レイアウトを中心としたブラッシュアップを行いました。

以前のブラッシュアップでも触れましたが、基本的には視線が「左→右」か「上→下」の一方向に動くように要素を配置するのが理想です。

番号を振ったり矢印の誘導などでもある程度対応できますが、「ひと目見た時のわかりにくさ」はどうしても残ってしまうことが多い印象です。

なので、まずは今回のブラッシュアップのようにレイアウトの見直しを試してみるのがいいでしょう。

レイアウト見直しのコツとしては「ボリュームが多い要素のかたまりを横一列にしてみる」があります。

視線が一方向に動く前提だと「横一列」か「縦一列」に要素を並べることになりますが、スライドは横長のことが多いので、ボリュームが多い要素は横一列に並べるほうがスペースを取りやすいからです。

今回は横一列だからなんとか収まりましたが、この要素を縦一列に収めようとしたらさらに各要素が小さくなっていたでしょう

スライドの形も考慮しながら、ベストのレイアウトを検討していきましょう。



山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを行っています。
「スライド資料のごちゃごちゃ・もやもや」でお困りの方はぜひご相談ください。


スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。


●スライドの出所
経済産業省「第1回国際文化交流の祭典推進会議 経済産業省説明資料」


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