見出し画像

【スライドブラッシュアップ13】「第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会」説明スライド2

「スライド洗練30日間チャレンジ」13日目は、経済産業省の「第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会 事務局説明補足資料」から「ビジョン等策定にかかる日本の現状(1/2)」のスライドをブラッシュアップしてみました。

このシリーズはあくまでブラッシュアップの題材として国の資料を取り上げており、内容や表現を貶める意図はありません。また、資料の内容が古いものもありますので、あくまでブラッシュアップイメージの参考としてご覧ください



元スライド


ブラッシュアップ後

主な修正内容とその意図

今回はメッセージの「DX推進についてのビジョン等策定、経営者のコミットメントや組織整備について、多くの企業で進んでいるわけではない。」を軸にブラッシュアップしました。

  • 内容の追加・変更

    • 2つ目のグラフに、グラフから読み取ってほしい内容(回答企業の70%以上がDX方針未記載)の文言を追加しました

    • 今回は円グラフの見出し部分を削除したのみで、内容はほぼ変えていません

なお実際の制作時は全体の流れや意図などのすり合わせを行った上で内容の追加・変更を決定します。

  • レイアウト

    • 元の「左右にグラフ」というレイアウトから、「上下にグラフ」というレイアウトへ変更しました(詳細はグラフ部分へ)

    • 今回も有彩色(白黒グレー以外の色)は経済産業省の青系統のみにし、グレーは濃いめに使ってややネガティブな意味合いを込めました

    • 1つ目のグラフ(上場企業全体)の「未回答」についてはプラスでもマイナスでもないので、中立の意味合いで背景色と同じ白にしました

  • 図(グラフ含む)・イラスト・写真

    • 今回最も大きく変更した部分です

    • 元スライドは左に「DX策定についての方針・ビジョンの策定」のグラフがあり、その「未回答」の部分から吹き出しが出て「攻めのITの投資銘柄2019」アンケート回答企業の内訳」の円グラフが配置されていました

    • ただ、よく見るとこの2つのグラフの関係は「左の棒グラフから『未回答』を除いた回答企業だけの割合が右の円グラフ」ということがわかります

    • 左のグラフは未回答が多いため、判断の参考に「回答企業の中でのDX推進の状態」を右のグラフに別掲載したと推測できます

    • 上記の意図と2つのグラフの関係性を考慮し、グラフを上下に並ぶ形に配置し直し、またそれぞれの項目を区分線でつないで関係性を視覚的にわかりやすくしました


今回は、グラフとレイアウトを中心としたブラッシュアップを行いました。

今回のような「左(または上)に全体像に関する1つグラフを見せ、その内訳を右(または下)に見せる」というグラフはたまに見かけます。

ただ、このタイプのレイアウトはうまく使えば効果的な反面、使い方を誤ると誤解を招くので注意が必要です。

元スライドは、最初見た時「吹き出しが『未回答』の内訳に見える」「グラフタイトルが違うので、別のアンケートの結果のようにも見える」というように誤解を招きやすい状態でした。

内訳を表現する方法はいくつかありますが、今回のブラッシュアップのような「グラフを並べて区分線で表現する」のは使い勝手がいいので覚えておくといいでしょう。

たとえば「あるサービスを使っている人は40代が一番多い(1つ目のグラフ)→その40代は男性6割、女性4割で男性が多い(2つ目のグラフ)」のような使い方もできます(2つ目は円グラフも可能)


山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを行っています。
「スライド資料のごちゃごちゃ・もやもや」でお困りの方はぜひご相談ください。


スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。


●スライドの出所
第1回 Society5.0時代のデジタル・ガバナンス検討会 事務局説明補足資料


お気持ちだけで充分です😊 もし良ければ、感想をコメントやシェアの形で表現していただけるとうれしいです😉