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【スライドブラッシュアップ14】「経済産業省におけるヘルスケア産業政策について」説明スライド1

「スライド洗練30日間チャレンジ」12日目は、経済産業省の「経済産業省におけるヘルスケア産業政策について」から「ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)とは」のスライドをブラッシュアップしてみました。

このシリーズはあくまでブラッシュアップの題材として国の資料を取り上げており、内容や表現をおとしめる意図はありません。また、資料の内容が古いものもありますので、あくまでブラッシュアップイメージの参考としてご覧ください



元スライド


ブラッシュアップ後



主な修正内容とその意図

今回はメッセージの「SIBとは、民間資金を活用して革新的な社会課題解決型の事業を実施し、その事業成果(社会的コストの効率化部分)を支払の原資とすることを目指すもの。」と「行政コストの圧縮分からSIB実施にかかるコストを除いたものが、実質の行政コスト削減になる」を軸にブラッシュアップしました(後述の通り2つ目のメッセージは変更しています)。

  • 内容の追加・変更

    • 元スライドの2つ目のメッセージはコンテンツ部分とあまり対応していなかったので、2つ目のメッセージをコンテンツ部分右側に合わせて「行政コストの圧縮分からSIB実施にかかるコストを除いたものが、実質の行政コスト削減になる。」へ変更しました

    • 左右の見出しの下にそれぞれの部分の要約を記載しました

    • 左のSIBのスキーム(仕組み)を説明する部分で、「出資」や「資金提供」などの項目に①~⑦の数字をつけ、「SIB運営組織への出資が事業を通して社会的コストを削減し、最終的に配当になる」という流れを表現しました

なお実際の制作時は全体の流れや意図などのすり合わせを行った上で内容の追加・変更を決定します。

  • レイアウト

    • 左のSIBのスキームを説明する部分で、それぞれの要素のサイズが不揃いだったのを統一しました。また、「サービスと社会的コスト削減」の部分については、カッコではなく色面で範囲を表現しました

    • 今回は軽いバランス調整程度でほぼそのまま使っています

    • 他の資料と同じく、経済産業省の濃い青をアクセントカラーとして採用しました

    • 右のコスト削減イメージのグラフでは、コストはややネガティブなイメージとしてグレー系の色を使い、主役でポジティブな意味合いの「コスト削減部分」にアクセントカラーの濃い青を使いました

  • 図(グラフ含む)・イラスト・写真

    • 元スライドでは「SIBによるコスト削減」というグラフがありましたが、かえってわかりにくいためその部分は削除し、行政コストの削減は「SIB導入」グラフに入れ込み、SIB実施コストはカッコとテキストで補足する形にしました

    • また、コスト削減は「なくなる」ものなので、「存在しないもの」として点線で表現しました


今回は、内容変更とグラフを中心としたブラッシュアップを行いました。

メッセージはスライドの要になる部分なので、コンテンツ部分と対応していない場合はメッセージかコンテンツ部分を変更する必要があります(今回はメッセージを変更しました)。

要素の並び方は「上→下」か「左→右」へ一方通行に並ぶのが理想です。

もし要素の関係やスペースの都合上それが難しい場合は、今回のブラッシュアップのように「要素の前に番号をつける」と、読み手の迷いを軽減できます。

また、図解やグラフは便利な反面、受け手に「読み取り」の負担をさせてしまうのと、受け手次第で受け取り方が変わることがあるので、図解やグラフはできるだけシンプルにし「この図解やグラフから何を読み取ってほしいのか」を文字でもきちんと記載しておくことが重要です(今回は見出し下の要約でそれを説明しています)。


山田スライド工房では、スライド資料のブラッシュアップサービスを行っています。
「価値ある内容だからこそ、すっきり受け手に届けたい」という方はぜひご相談ください。


スライド洗練30日間チャレンジで投稿したnoteは下のマガジンにまとめています。興味がある方はこちらもぜひご覧ください。


●スライドの出所
経済産業省におけるヘルスケア産業政策について


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