見出し画像

【図解1849】抽象化だけでなく、「具体への敬意」も高めよう

【特殊型】抽象化は仕事や学び、そして人生全般にも非常に役立つスキルだが、抽象化スキルが上がるとそれに引っ張られて「すべてが同じ」に見えてしまい、具体の能力が低下したり「具体への敬意」を欠きやすくなるデメリットもある。

抽象度を高めるトレーニングと並行して具体への敬意や解像度も高めることで、結果的に具体と抽象の往復運動の幅も広がる。

抽象化だけでなく、具体への敬意も高めよう。


抽象化のデメリットと、その対策について感じたことの図解です。

抽象化のメリットや活用方法については『具体と抽象』『アナロジー思考』『メモの魔力』など様々な本で紹介されています。

図解も抽象化の手法の1つなので、私も日々図解を描く中で抽象化の効果と面白さについては日々実感しているところです。

ただ、その反面「具体の能力が下がったり、具体の話への敬意を欠きやすくなる」というデメリットもあるように感じています。

例:相手は深刻に悩んで話しているのに、聞き手の自分が話を抽象化してしまい「ああ、あのパターンの話か……」とどうしても身を入れて聞き切れない

これは例のようなコミュニケーション上の問題もそうですし、具体軽視による仕事上のトラブル、また突き詰めれば人生の楽しみの一部を失うことにもつながるように思います。

そこで、抽象化スキルが高まっている人ほど、具体の能力や敬意を高める必要があります。

具体の能力や敬意を高める方法は私自身まだ模索中なのですが、以下のようなことが効果的なように感じて自分でも実践しているところです。

  • 五感の解像度を高める(ごはんをゆっくり食べて味わう、いい音楽や自然の音を聴く、目の前にいる人をしっかり見る……など)

  • 自然と触れ合う(公園を散歩するなど)

  • 小説やエッセイを読む

他にもいいアイデアがあればぜひコメント欄で教えてください

そして、具体の能力や敬意を高め直すことができれば、それはさらなる抽象化の元にもなり、結果的に具体⇄抽象の往復運動の幅もさらに広がるように思います(ここはまだ仮説ですが)。

抽象化スキルと並行して、具体の能力や敬意も高めていきたいものですね。


この図解の応用例(抽象化と転用)

抽象化

あるものが上がると、それに引っ張られて他のものが下がる

転用

  • 知識量が増えるほど、1つ1つの知識のインパクトは薄まってしまう
    →定期的に自分の知識とスキルの棚卸しをして「知識はあるのに身についていないこと」をチェックし、必要なら学びなおす

  • 濃厚な味を知ると、淡白な味で満足しにくくなる
    →普段は淡白な味メインにし、じっくり時間をかけて味わう(ながら食べもしない)

  • 木の重要度の低い部分に栄養が行くことで、木全体の成長が遅くなる
    →不要な枝を間引いて木全体の育ちを早くする

ことわざ化:あちら上がればこちらが下がる



●関連リンク

図解の「型」の説明→図解パターンの説明と使用例

お気持ちだけで充分です😊 もし良ければ、感想をコメントやシェアの形で表現していただけるとうれしいです😉