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余寒の京都旅「京都国際マンガミュージアム」


大河ドラマ『光る君へ』第15回"おごれる者たち"観ました

道隆と道長はこれまで関係が描写されることはほとんどありませんでした。父藤原道兼が亡くなって数年。関白になり驕り高ぶる兄と出世してもなお真面目な弟。弓競べが催されて道隆の子・藤原伊周これちかは、叔父・藤原道長に願いを宣言してから矢を射るという変わったルールを提案します。この対決、実は今後を占う重要なシーンでライバル関係を明確に提示しつつ、未来を暗示するという大きなフラグ立てとなっていました。ドラマは基本ネタバレ禁止ですが今回の大河は史実をある程度知っておかないとほぼ理解できない内容となっているのでそれを踏まえた上で少しだけ背景をお話しようと思います。「我が家より帝が出る」という一本目の矢は多くの人が知る歴史の一つです。二本目の矢に関してはクイズにするとおそらく日本国民の正答率50%くらいの難易度になるのではないでしょうか。道長は御堂関白記という手記を残しています。しかし関白にはなっていません。二本目を道隆に止められたのはそのことを示した演出だったんです。それにしても天皇と同等の権威と権力を手にする関白という身分。知れば知るほど豊臣秀吉の凄さが身に沁みてきます。

女の友情はハムより薄い

まひろとさわの絆は一人の男によりあっけなく崩れ去ってしまいました。夜這いの人違いは源氏物語にも出てきます。当時の夜は今では想像できないくらいの漆黒の闇でした。まぁ石山詣にさわが早々に飽きていたので恋愛のこじれがなくとも価値観の違いでそう遠くないうちに友情は崩壊していたでしょうね。

ではそろそろ旅の続きに参りたいと思います。余寒の京都旅最終回になります。前回は早咲き桜の咲く平野神社から京都市営バスに乗って烏丸御池へ移動をしました。


たついけの子らはのびゆく


京都市立旧龍池小学校へやってまいりました。明治二年の1869年に創設され、1995年に廃校になった公立小学校です。


現在は改築され、京都国際マンガミュージアムとなりました。


せっかく烏丸御池まで来たことだし、優待サービスが使えるから行ってみようということで足を伸ばしてみました。

京都国際マンガミュージアムは京都検定受験者の間でも人気で、優待サービスの時期になると合格証を持っていくのを習慣としている人がいるそうでSNSで見かけました。何度も横を通りがかったことはありますが利用するのはわたくし今回が初めてでした。

番組小学校は、明治五年の学校制度創設に先駆けて日本最初に作られた学区制小学校です。龍池小学校はその一つになります。我々が通っていた小学校が量産型なら、京都市に作られた番組小学校はプロトタイプといったところでしょうか。基本構造はほぼ同じですが、手すりが石造りであったり旧正門及び塀が登録有形文化財に指定されていたり、番組小学校は貴賓をもてなす場でもありました。


これは懐かしい。

学校の校庭でしか見られない水道設備です。蛇口に網に入った石鹸が吊るされているんですよね。夏の暑い日はしゃがんでごくごく水道水を飲んでいました。


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