見出し画像

正しい努力とは?人生をめっちゃ楽にする努力の仕方

学生時代も、20年前に起業して失敗した時も、その後社会人として企業に勤めている時でも、フリーランスで自由に生活していた頃も、生きている限りは一定の努力が必要に迫られました。

今回はこの努力って一体なんだっけ?って言うお話です。

と言うのも、努力が何なのかわかっていれば、自分の意思でコントロールしやすくなり、結果的に自分の人生が豊になる環境を構築しやすくなります。逆に努力がわからないまま生活していると、辛い時にどのように踏ん張れば良いのかわからないので、より人生がハードモードになります。

何より、努力を言語化できる人って殆どいません。今回はそんな努力をどのように意思につなげ、コントロールしたら良いのかについてお話ししたいと思います。

目的>目標>戦略>努力

ものすごく大事な事なので、努力を説明する前に最初に伝えますが、努力に到までのエネルギーがどこから生まれているのかを知る必要があります。

努力に注がれるエネルギーの流れとして、努力の前には戦略がいて、その上に目標がいて、そのさらに上に目的がいると言う事です。つまり、「目的」からエネルギーが流れてくるので、このエネルギーをいかに効率よく努力まで流し込むかと言うのが重要なポイントとなります。

大事な事なので二回書きますが、行動するためのエネルギーは以下の順で流れてくる事を忘れないようにしましょう。
目的→目標→戦略→努力

目的を作る

まず「目的」をはっきりさせる事です。私のケースを書きます。あくまで私のケースです。

私は20年前に起業して失敗しました。
この時に投げうった財産と借金の返済を行うべく目的を作成しました。
計算すると月に40万稼ぐ事ができれば、ギリギリの生活で借金の返済は3年でできそうでした。そのため、家計の方に余裕を作るには月に55万の収益が必要だ、という結論に至りました。また、フリーランスとして活動するための国民年金や保険料、移動やコストなどの資金を考えると月に70万必要だという計算に至ります。

つまり、会社員であれば55万、フリーランスなら70万必要だという事です。さて、20歳そこそこの会社員の収入だけで55万稼ぐというのは北海道では無理な話です。ということはこの時点で、副業を行う、またはフリーランスになるという選択肢を求められるわけです。このように目的があるから次に行動する内容が決まるわけです。

目標を立てる

3年で借金を返済する目的達成のために、月に55万〜70万稼ぐ。
今度はこれを細分化します。

まず、何の稼ぎもないのにフリーランスになるなんていう馬鹿げた事をするつもりはありませんでした。まずは会社員として働いている内に月30万の収入を作ろうというのが最初の目標としました。

この30万の収入を作るために、当時立てた具体的な施策は、マッシュアップサイトを作って、GoogleAdSenseによる収入を作ろうと考えました。また、それらを調べるついでにインプットする事が多々あるので、それをブログにアウトプットしていこうというのが始まりです。

ここでようやく、今度はリソースの問題が発生します。
この目標を達成するために、朝から晩まで時間が使えるわけではありません。会社員なら朝から夕方近くまで時間を提供しているのですから、帰宅した20時から就寝までの時間が「リソース」となります。

戦略を立てる

今でこそ会社の売り上げを上げるお手伝いを続けた事で、マーケターと呼ばれるようになりました。マーケターは会社の根っこ(目的)から手伝いするケースもありますが、殆どの場合、この戦略フェーズから手伝う事が多いです。

戦略とは限られた「リソース」をどう使うかを考える事です。
目的を達成するための手段なんて死ぬほどあるわけですが、残念ながら「リソース」だけは限られているのです。先ほどの私の場合だと20時から就寝までの時間しかリソースがないわけですね。企業の場合だと人員、人材、スキルなど様々なリソース問題があると思います。

その限られた時間をどのように使うべきか、何をするべきかを考えるのが戦略です。

「マッシュアップサイトを作る」「ブログを書く」という目標に対して私が描いた内容はざっくりですが次のようなものでした。
「週末の土日の休みにマッシュアップサイト1個を作り、平日はインプット量を増やしブログを書く」

もちろん半年で180記事書こうとか、数字的な面も追いかけて、PVが足りなければ記事を追加するというような調整はしましたが、細かすぎる説明は今回は努力の説明なので省きます。

この戦略まできて、ようやく努力に対する対価が生まれます。

どんなに努力しても無駄に終わることはあります。しかし目的がはっきりしているため、ダメだったら「目標」を変えて試そうという結果につながります。この状態までまず作らなければ、今行っている努力行動に対する対価というのは、たまたま偶然成功しない限り得られないということです。

努力に対するエネルギーコストは人それぞれ違う

ピアーズスティール博士論文により、「人はなぜ行動を先延ばしするのか」と言うものがあります。
誰だって経験はあると思いますが、「あれやらないと・・・」と頭で分かっていても、それを先延ばしすることが多々あります。人間のこの行動には以下のような性質がありますよと言うもの。

すぐやる事
すぐやる行動はまず楽しくて、実現性が高く、行動により結果が見えているものを最優先で行動にうつす

先延ばしする事
楽しくない、苦痛を伴うことで、実現性が低く、行動がどのような結果になるのかがわからないことを、知らない内に後回しにする

これをさらに細分化すると次のような優先順位になります。
一番上が行動しやすく、一番下があまりやりたくない事になります。

人間の行動優先順位

(1)楽しくて、行動した結果がある程度予測できる
(2)楽しくて、行動した結果が予測できない
(3)楽しくなくて、行動した結果がある程度予測できる
(4)楽しくなくて、行動した結果が予測できない

当然人それぞれ行動によるエネルギーコストは違います。
例えばAさんは読書が死ぬほど大好きで、楽しい。
Bさんは本を読むのが大嫌いだけど、ビジネス書は読んだ方がいいと思っている。

この二人は「本を読む」ということに対して支払うエネルギーは違うわけです。Aさんは(1)だし、Bさんの場合はビジネス書を読むといいとわかっているのでこの場合(3)になります。

物事に当たる時の得手不得手はこのツリーによって分類されるわけです。

ここまできて勘の良い人は気づいたかもしれないですが、努力というのは、この下にある行動優先順位を、自分の意思で上に持ってくるということです。

優先順位を自分の意思でコントロールする

例えばブログを毎日書くという戦略を立てた当時、ブログを書くのはそこまで好きはありませんでした。また、毎日書くということは、それだけインプットを劇的に増やさないといけないので苦痛を伴います。しかしある程度PV感は持っていたので、書けばどのような結果になるのかは予測できました。

つまり私にとってブログを書くという行為は「(3)楽しくなくて、行動した結果がある程度予測できる」にあたります。

これを理解しているとしていないとでは雲泥の差が生まれます。
なぜなら、自分の意思で「やるぞ」とスイッチを入れないと、人間である以上(1)の行動であるYoutube見たりゲームしたりしてしまい、(3)は先延ばししてしまうという事を事前に知る事ができるからです。

当然のことながら、ブログを書く事が好きな人だっています。その結果、どのような報酬、成果に繋がるかも見えている人もいます。そういう人は生きる事すなわち自分の好きな事、人生そのものという事になります。しかし、この人たちだって目的と目標がないと、毎日行うその行動には、何の意味もなくなってしまう事を知っている人が殆どです。

トップユーチューバーの中には毎日投稿という努力を続けている人もいますが、彼らも目的と目標があり、それに向かって動いているという事です。もしかしたらそれが(1)であればやるぞという意思が必要ない人かもしれませんが、大抵の場合は(2)以下の優先順位のため、「よし、やるか」と自分に言い聞かせるタイミングが求められるという事です。

目標を変えると1〜4の感じ方を変えられる

この「やるぞ」というトリガーを引くには、例えば運動であったりダイエットだったり、何にでも適応できますが多くのエネルギーを消費します。
ダイエットの場合、体重を目標にすると数字が減らないとエネルギーが湧き出ません。苦痛を伴って努力しているのに結果が見えない。これは(4)に相当する「楽しくない、結果が見えない」を毎日続けるという事なので、強いストレスを感じます。

そのため美しい体型を維持している人は目的が体重ではなく、運動時間や、健康、体型、体脂肪などを目的に設定していると聞きます。こうする事で、毎日の運動で健康を維持できていると考えるようになると、(3)楽しくないけど、結果はついてきていると思えるようになります。

つまり目標を少し変更するだけで、エネルギーを努力までスムーズに運ぶ事ができるというわけですね。

このように努力と意思の関係性を見ると、自分が今行っている事に対する評価を正しく行う事ができます。もし、(4)を続けているようであれば、目的や目標が、自分に劇的に合っていないと考え、すぐに変えた方がいいです。その方が成功に近づきやすいという事ですね。

最後にチート「習慣化」

人生をよりイージーモードにするのは、習慣化です。
毎日の行動にこの努力を追加して、何も考えずにできるようになったらもう勝ち組です。人間の行動科学においてこれほどチートなことはありません。

運動や学習を毎日行って習慣化してしまったら、もう誰も止められないんですよね。できるかできないかは人それぞれですけど、価値があるんですよっていうのは覚えておきたいですね。

お試しあれ。それでは、また。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?