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ブランクーシと事物の本質

真実は見かけにあるのではなく、ものごとの本質にある。(中略)事物の上っ面を模倣していたのでは、本質的に真なるものを表現することは決してできない。(コンスタンティン・ブランクーシ)

この彫刻家の真骨頂は、ものごとの本質を取り出し、生命力を作品に閉じ込めることだった。

芸術家と一般人との大きな違いは、目に見えるものの表面を超えて本質を見抜く、高い理想を提示することのできる想像力にある」ならば、ブランクーシは芸術家の資格を持っているといえよう。

ブランクーシの作品で、主に知られているものは抽象彫刻である。対象の再現を超えた単純化には、想像力は必要であるに違いない。



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