お金よりも大事だと思うこと。

今日、いや昨日だけど、かなり感触の良かった会社の採用面接の結果を貰った。

不採用。

転職活動というか、就職活動をというのか、再就職活動を始めてから早、数ヶ月、一向に仕事が決まらない状態で、この先、どう生活していくのか?ということが問題だ。台湾行きたいとか言ってる場合じゃない。

いい感じだったな。と思った会社は二社目で、一社目は「採用の最終候補でお話し進めてます」という事だったが、結果は不採用。最終日に面接に来た方をとることになったらしい。その人より色々劣ってたんだろうな。年齢的なものとか、持ってるスキルとか、人間的魅力とかその他もろもろ。

今回のところは前職と同じ業界であったこと、面接時に結構具体的な話が出ていたので、これは!!という手応えがあった。ただ、面接しょっぱなに、前職場で問題を起こした人が勤めている事を知らされたので、ああ……そうか……なら無理かもな。という気持ちがあったと言えばあった。

なんせOさんは前職場から突然、姿を消したからだ。最近、見かけないな。と思っていたら、辞めていた。というアレだ。

突然来なくなる人というのは、実はそう珍しいことじゃなかったが、Oさんの場合はちょっと特殊だ。

交通費を水増しで会社に請求しており、それを問い詰められてとんだのだ。会社は彼女を懲戒解雇などにはしなかったが、はっきり言わずとも良い辞め方ではない。というか、最悪の辞め方だ。

Oさんというのは、明るくていつもニコニコしており、誰とでも仲良くできる感じの人で、ワタシ個人は全然仲良くしていたことはなかったが、その話を聞いた時、結構なショックを受けた。

明るいラテン系のOさんは、今の会社でも「ミカちゃん(仮)」と呼ばれて親しまれているようだったので、余計、無理かもな。と考えた。

ワタシに「ミカちゃん(仮)知ってる?」と聞いたくらいなんだし、当然、Oさんにも、ワタシの事を聞くだろう。

ワタシは別に人に言われて困る様なことは一つもないが、Oさんが今の会社で上手くやってるのであれば、Oさんはワタシに言われたら困ることがある。ワタシがOさんの立場だったら、嬉しい話しじゃない。

彼女はワタシの事を良くは言わないだろうな。

と、そう思った。

Oさんのことだけが原因かは分からない。

でも、やっぱりそこが引っかかる。

仮にOさんが原因だったとしても、彼女にも生活があるので仕方ないことだ。上手くやってる会社でわざわざ波風を立てたくはないだろうし、ワタシがいつ、誰に前職場での話をこぼすかわからないと考えながら仕事をしていくのは、精神的に不健康だ。

ただ、仕方ないということと、ワタシが心底、Oさんはクズだな。と思うことは全くの別の話だ。

つくづく、社会は人脈と運を持ってないと生きづらいのだと実感した。

ワタシがOさんと、仲良くしていたとしたら、また話も違ったんだろうな。いや、仲良くする機会がなかったし、他人を騙す様な人と仲良くできたかどうかは謎だけど。

ワタシの母の知人に、議員の一家がいる。

娘さんは周囲から「あなた恵まれてるわよ」と言われる事を嫌っていて「私のどこが恵まれてるの??」と言っていた。

ワタシから見ても、恵まれている。

三十五歳まで仕事をしないで生きてきた人は、普通、就職することは難しいし、就職していきなり管理職になれない。

恵まれた環境が当たり前の人は、それに気付かないものらしい。

人脈と運。

お金よりも大事なのは、結局その二つだ。






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