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「ホワイトデーのお返し?」日本ではマイナーな『ブラックデー』について

本場ドイツには『ブラックデー』がある

先日3月14日はホワイトデーでした。2月14日のバレンタインデーのお返しをする日として日本でも長く親しまれています。

ですが、2月に貰い、3月に返す。それで終わりだと思っていませんか?本場ドイツでは、4月14日に『Schwarzer Tag』と呼ばれるイベントがあります。直訳すると「黒い日」、つまりブラックデーです。この日に、ホワイトデーのお返しをするのが伝統なんだとか。

『さっきの手紙のご用事なあに?』

バレンタインデーのお返しであるホワイトデー。そのさらにお返しをブラックデーに贈るとは、ちょっとプレゼント交換が好きすぎやしないかと思うかもしれません。

でも、驚くにはまだ早いんです。このブラックデーのお返しを、5月14にするんです。ホワイト、ブラックと来ていますのでこの日をなんと呼ぶか気になりませんか?実はなんと「ホワイトデー」なんです。以後、ブラック・ホワイト・ブラック・ホワイトと毎月14日に交互にお返しを渡し合うのだそうです。なんとも奇妙な伝統に思えますが、これには深い理由がありました。

白・黒・白・黒と、交互に送り合うと聞いて思い浮かぶものはありませんか?子供の頃に聞いた「やぎさんゆうびん」の歌に実にそっくりではありませんか。

くろやぎさんが送った手紙をしろやぎさんが読まずに食べてしまう。「さっきの手紙のご用事なあに」と返事を出せば、受け取ったくろやぎさんも読まずに食べてしまう。また返事を出せど、その繰り返し。まるでホワイトデーとブラックデーみたいですね。
この「やぎさんゆうびん」も、元々はドイツの民謡だったそうです。

『やぎさんゆうびん』ではお互いに送ったお手紙を食べてしまうので、本来伝えたかった「想い」というのはついぞ伝わることがありません。

ドイツのホワイトデー・ブラックデーの繰り返しは、この歌になぞらえて発祥したと言われています。
想い寄せる相手に対して贈り物をします。そして、相手からもお返しが返ってきます。
しかし、この繰り返しをしているだけでは、相手に本当の想いが伝わることはありません。どこかで、どちらかがプレゼント交換を打ち切り、想いを直接伝える。そういう流れがドイツの伝統的な告白の儀式なんだそうです。
お互いの気持ちを確かめ合う期間として、このホワイトデー・ブラックデーの繰り返しが用いられているんですね。

補足情報

元々は2月14日もブラックデーと呼ばれていましたが、たまたま聖バレンティヌスの没日と重なったことで、この日を特別に「バレンタインデー」と呼ぶようになったようです。そして、その一部の日だけが、世界中に広まったようです。

実際に告白をするのは男性側、つまりホワイトデーに行動を起こすことが多いようです。

日本では「ホワイトデーは3倍返し」と言われることも多いですが、ドイツでは長い期間お互いにやりとりすることが前提なので、むしろささやかな贈り物が一般的だそうです。

平均的なやりとりの期間は3ヶ月から1年ほどだそうです。知り合いのドイツ人に話を聞いてみたところ「ウチの両親は8年かかったらしいよ」と言っていました。驚きですね。

この記事書いてあることは全部ウソのでまかせだそうです。いかがでしたか?