不妊治療保険適用から数カ月

不妊治療が保険適応になって数カ月。

顕微授精を普段からやっているスタッフ側から個人的な思いなどをつらつら書いていきたい。

私のクリニックはオープンしてから日が浅いため、昔からやっているクリニックがいうように採卵が増えたとかはわからない。

しかし、治療をうける年齢層は低くなっているのかなと思う。

少しでも不安に思ったらクリニックに来てみるみたいにハードルは少し低くなったのかな。

クリニックとして自費の人と保険の人でやっていることに差はつけておらず、平等な技術を提供している。

道具に関しても、今までのクオリティを下げない程度に他社製品を試したりして、最近統一できた感じ。

治療に関して、夫婦間の熱量に差があるところは大変だなと思う。

説明会を開いても、旦那さん来なかったり、夫婦で来てるのに精液の検体提出は奥さんが来たり…(なぜ自分で出したものを自分で提出に来ない?)

そういう人に限って所見が悪かったり…

夫婦の問題。治療に来るのを決めたのも夫婦。旦那さんも積極的に参加しましょう。

奥さんがどんな治療をしているのか、採卵に向け注射をどんなふうにしているか。

自己注射だったら注射やってるのを一度見たらいい。ほんとに大変なんですよ。

さて、ここで少し皆さんにお聞きしたい。

人工授精の妊娠率ってどれくらいだと思いますか。

先日施設見学にいらした学生に聞いたら30%くらいと答えました。

現場を知らない人はこれくらいに思うのでしょうか?

実際は施設にもよりますが10%ないです。二桁いったらすごいと思います。

さぁ、この数値を聞いて、人工授精何回やりますか?という話です。

もちろん医者と話して、医者からそろそろステップアップみたいに言われることもあるかと思いますが、

治療始める前にある程度ご自分の年齢などふまえて考えとくといいかもしれません。

今日、明日は受精着床学会。少しでも皆さんの力になれるように新しい知識を入れてきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?