顕微授精について

精子について少し語ってきましたが、そろそろこの仕事の核になる顕微授精について話したいと思います。

卵子一つに精子一匹を穿刺して受精する方法。

クリニックによって顕微授精ができるようになるまで時間がすごくかかったり、あっという間にできるようになったり様々です。

うちのクリニックでは、5年はかかります。

自分も6年かかりました。

なぜクリニックによって差が出るのか。

それはクリニックの大きさやスタッフの多さによるところが大きいと思います。

正直、一人前になるのが早ければいいというわけではないと思います。

かといって遅すぎるのもスタッフの飼い殺しになってしまうと思います。

顕微授精ですが、まずは受精させる精子を探します。

調整された精子から形のいい精子を探すわけなんですが…

ほんとにいい精子を多い人とそうでない人が分かれます。

何に起因するかは年齢、ストレス、喫煙いろいろあると思いますが、

ストレス、喫煙はできるだけ避けてください。

いい精子を探すのに時間がかかるとそれだけ卵子も外に出てる時間が長くなり、卵子に影響も出てしまいます。

卵子は成熟している卵子だけが顕微授精できます。

それ以外の未成熟卵子は受精しません。

この成熟率も個人差があります。

成熟率が悪かった人は次周期に先生に相談して、誘発を変えたりしてみてはいかがでしょうか。(まぁ先生もわかってると思いますが。)

顕微授精は実施者によって受精率にも響きます。

成熟卵が少ない人は熟練のスタッフが顕微授精するはず。(うちのクリニックではそう)

もし受精率が低かったらクリニックを変える、顕微授精のスタッフを前回と変えてもらう、顕微授精の方法が複数あるなら変えてもらうなどしてもらってはいかがでしょうか。

実施者を変えてもらうってのは、正直スタッフ側からしたらメンタルきついですが、患者様からしたらなりふり構ってられないのも事実…

そんな患者様ばかりだとスタッフが成長しないのも事実…

難しいですね。とにかく目の前にある卵子と日々真剣に向き合ってます。

読んでくださりありがとうございます。

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