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大河ドラマ『どうする家康』第28回「本能寺の変」の感想

「本能寺の変」のマストは、
①「本能寺の変」の動機
②明智光秀の「敵は本能寺にあり」
③織田信長の「是非に及ばず」と「敦盛」の舞
でしょう。

『どうする家康』ではどう描かれるか楽しみでしたが、①は「織田信長、織田信忠、徳川家康がわずかな手勢で京都にいるからチャンス」という突発説というか、完璧な接待を徳川家康に「魚が匂う」とけちをつけられ、織田信長に折檻さた「怨恨」で、明智光秀は、
「出来れば(徳川家康を)生け捕りにせい。あの糞たわけの口に腐った魚を詰めて殺してやる」
と言ってました(怨恨・突発・単独説)。

 織田信長を討ったのが徳川家康ではなく明智光秀であった理由は、お市の
「あなた様は兄のたった1人の友」
という言葉によって徳川家康が織田信長の襲撃を中止したからということでした。織田信長を討っても「主君を裏切って得た平穏は空しいものでございますな」(穴山梅雪)って感じですからね。

いずれ必ず(天下をとりましょう)」(徳川家臣一同)

「天下は一人の天下にあらず。乃ち、天下の天下なり」(『六韜』「文師」)なんですけどね。
 それにしても、お市は、なぜ織田信長を恨んでいるのでしょう? 気になります。夫・浅井長政を攻めて自害に追い込んだからでしょうか? でも、あれは、浅井長政が織田信長を裏切った結果ですけど。徳川家康にしても、妻子が自害したのは、妻子が織田信長に内緒で武田勝頼に内通した結果ですけど。お市にしろ、徳川家康にしろ、逆恨みでは?

 ②と③はありませんでした。織田信長は「家康」、徳川家康は「信長」と互いを探し求めるように、互いの名を連呼していました。


織田信長の悪夢───。
前回、「鎧武者は、松平信康か?」と推理しましたが、今回、滝は無く、鎧武者の正体は徳川家康でした。でも、それは夢の中の話であり、現実は明智光秀の家臣でした。


 さて、次回は「神君伊賀越え」を描く「伊賀を越えろ!」です。
 服部半蔵と女大鼠が道中警護をするのでしょうか?(個人的には望月千代率いる歩き巫女軍団の登場を期待しますが、それは続く「天正壬午の乱」での話でしょうね。)
 予告に本多正信が出たのが気になります。(本多正信の帰参時期は不明で、「姉川の戦い」の時説と、「本能寺の変」の直前説があります。)

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