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最低限知っておくべき教養や常識は「池上彰基準」オススメです

 今更、僕がお薦めするまでもない、池上彰のベストセラーシリーズですが、たまたま新刊をタイミングよくKindleで読んだので紹介。エンターテックについて考えるというスタンスの読書日記ですが、エンターテインメントのというのは文化に基づく産業です。縦軸横軸として、国ごとの文化を知ること、グローバル市場化している世界を俯瞰してみること、加えての時系列、歴史的な視点も重要です。
 教養なんてあり過ぎるということはないので、深く広いほうが良いに決まっていますが、そんな風に思うとどこから何を身に付けておけばよいのかわからない時に、「池上彰基準」は提唱したいです。僕は地上波TVはほとんど見ないので池上さんの番組は数回しか観たこと無ないのですが、TVで観るよりも本を読んだ方が効率が良いと思います。
 本書も、トンデモ大統領にしか見えないトランプが一定の支持を集めるアメリカの構造やUKのEU離脱の背景をコンパクトにまとまっています。 「コンパクトにまとまった教養」っていうと語弊のある言い方になってしまいますが、読んでみてわかないことがあれば、そのテーマについて調べて知識の補填をするというのな使い方で、自分の知識(の欠落)の確認にはこの本は最適と思います。

 日本人にとって切実なのは「一触即発、火種だらけの東アジア」の章です。台湾と香港と中国共産党政府の関係性がわからずに、エンタメビジネスを行うことは不可能な時代です。真っ当な判断ができませんよね。韓国と北朝鮮の色々ねじれている現状も大枠は押さえて置く必要があるでしょう。その知識を持った上で、Netflixでドラマ「愛の不時着」(名作です)を観ると、韓国社会の成熟を捉えることもできると思います。

 特にオチも結論もない、雑感ですが、思想的にもニュートラルで、ちょっと今の日本の置かれている国際的な状況を知っておこうと思う入り口として、オススメしておきます。


モチベーションあがります(^_-)