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よよかさん渡米!「企業戦士」の鋳型は無効な時代にUPDATEしない日本の公教育から去った12歳の天才ドラマー

 この記事が話題になってました。

 「神童も20歳すぎれば〜」という言葉があるように、このまま一流のミュージシャンになるのは簡単なことではありませんが、家族4人で渡米されるとのことで、応援したいなと思います。

 改めて思うのは、日本の公教育における、同調性を求める姿勢は時代遅れだということです。「高度成長期の仕組み、昭和な考え方」は、端的に言うと、製造業中心の経済成長を前提とした「大企業のホワイトカラー型企業戦士」を生み出すモデルで、既に不要なものになっています。

 僕の学生時代は、「偏差値の高い大学に入って、一流企業に就職すれば、人生は安心」と多くの日本人が信じていた時代でした。僕自身は、その風潮に反発して(安心なんか欲しくねーww)、大学も中退して、就職したこともないままに現在に至っていますが、20代の頃はドロップアウトした特殊な経歴の人でした。両親にも心配をかけたことでしょう。今や「新卒で就職した会社に定年までいる」というキャリアモデルの方がむしろ特殊だし、リスキーだとみんな知っていますよね。

 ところが、日本の一般的な教育におけるロールモデルは昭和の高度成長期のままなのです。この記事を読んでも、小中学校の先生の「浮世離れ」感が激しいですよね。同調性が高く、我慢強い人が、社会に出て重宝がられる時代は終わっています。企業が求める人材も、創造性や個性や意思のある人になっています。
 長く続けてしまって、その仕組を上手に回すことに誠実に注力し続けている人がいらっしゃるが故に、変わることができなくて、ほとんど意味のないことを続けているというのが、「失われた××年」と言われる日本の病理の核です。紙の印鑑証明書と捺印と郵便を使わないと「認証」ができない社会が続いているのが象徴的です。

 世界で一番デジタル化が遅れている日本の音楽業界もその筆頭で、各方面に課題はあり過ぎですが、日本の未来を考えた時の優先順位としてては、教育のUPDATEは最重要と言えるでしょう。

 4月に新開講した大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻で僕が学生たちに伝えようと思うのは「音楽を通じて自己実現しよう」です。そのために必要な武器は何でも用意してあげるから、アーティストデビューでも起業でも4年間の在学中にセーフティネットがあるところでたくさん失敗して、そうすれば就職したくなった時に、企業に求められる人材になれるよ、と伝えるつもりです。
 そんなことを思っていたら、京都大学在学中にパンクバンド少年ナイフのベースを弾いていて、総務省を経て、日本の知財戦略を担っている中村伊知哉さんが、フェイスブックでこの記事について、こんな投稿をしていました。

世界的アーティストよよかさん。
小学校が受け入れられないことを疑問視する記事ですが、もうそのレベルにはなく、iUの超客員教授として大学生相手にゼミを開いてもらっています。渡米してのさらなる大挑戦を応援します。

 「就職率0%を目指す=全員起業」を掲げるiU(情報経営イノベーション専門職大学)学長は、尖っていますね。流石です。僕も超客員教授とした協力したいですし、大阪音大MB専攻も負けないように頑張ります!

 日本の弱点や間違いを認識して、指摘することは大切だと思いますが、言っているだけでは何も変わりません。微力ながらできることから始めていこうと思います。

 幸いなことに、起業家になりたい人で、鋳型にハマることを求める人はいないので、起業志望者を増やすというスタートアップスタジオの活動は、日本の未来の国力を上げるために役に立っているのだなとこの記事を呼んで確認しました。頑張ります。

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モチベーションあがります(^_-)