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NFTiffは、事業提携の新しい形!?キーワードはコミュニティ

 興味深いニュースでした。3分MBA/ビジネストークでも、GONZO石川さんと熱く語ってしまいました。

Tiffanyはこのコレクションを一般的な暗号資産投資家に広く販売するのではなく、初期に誕生したNFTコレクションとして有名な「CryptoPunks」の所有者のみに販売する。

C-netJapanより

 というやり方です。 石川情報によると、TiffanyにCryptoPunksに明るいスタッフがいて、企画したそうです。早速完売して、富裕層ビジネスとしてのNFT活用事例となりましたね。

 NFTiffは、同社の主力商品に付随するものでもある。NFTiffの購入者は、自分が所有するCryptoPunkと同じデザインのTiffanyのペンダントと、そのペンダントのデジタル版を入手できる。主要な仮想通貨であるイーサに基づいて取引することにより、Tiffanyは現金よりも仮想通貨を潤沢に保有する購買者を対象とした潜在的販売経路を開拓することになる。

C-netJapanより

 この分析も的確ですね。Tiffanyがいわゆる仮想通貨長者にスマートにアピールすることに成功した訳です。今後、継続的な関係性を築いていって、新たな「顧客」になることも期待できるでしょう。
 
 NFT(NonFungibleToken)は技術なので、考え方次第で、いろんなやり方があるのですが、この例が面白かったのは、企業同士のビジネスベースのコラボの仕方が、「資本業務提携」といった施策ではなく、「コミュニティを近づける」企画だったことです。
 CryptoPunksというデジタルアートのコアファンと、TIFFNYというエスタブリッシュされたブランドは、普通に考えるとかなり隔たりがある印象ですが、このやり方だと上手に「橋」が掛けられますね。

 あらゆる領域でデジタル化が進んでいる中で、デジタルコンテンツの活用のキーがNFTであることがよくわかるニュースでした。Web3が何なのかは?まだ仮説段階ですが、コミュニティーの重要性が大きく上がる時代になることだけは間違いないと言って良いでしょう。
 石川さんとの毒舌トーク動画「ビジネストーク」も是非ご覧ください。

 NFTの使い途は多様です。仮想通貨と紐付けることが前提なわけでもありません。音楽ビジネスにおいては、音楽家側が無限コピーの圧力から免れて、価格決定の主導権を握る方法というのが一番の価値と言えるでしょう拙著『最新音楽業界の動向とカラクリがよく分かる本』の中では、第5章 個へのパワーシフトという構造変化の中で、「ユーザーダイレクトファイナンスとNFT」という項目立てて、J−Waveイノフェスでの小室哲哉さんと行った施策も紹介しています。音楽NFTマーケットプレース「ドットミューラ」のCEO伴幸佑君のインタビューも掲載しています。是非、チェックしてみて下さい!


モチベーションあがります(^_-)