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誰にも言えないリリースしちゃったけど、秘密にできずに公開します(嘘

 プロフェッショナルソングライターのチーム「Co-Writing Farm」が、オリジナルソングをリリースしていくプロジェクトを始めました。
 普段は依頼を受けたり、コンペに参加したりという形でアーティストに対した楽曲提供をするために、創作するというのが基本的なスタンスです。今回は、自分たちが楽曲のコンセプトを決め、プロの作曲家として「今、一番イケてる楽曲」というテーマで最先端のJ-Popを継続してリリースしていくようです。Co-Writing Farm内で競い合って、選ばれた曲をリリースするというやり方で続けていくようなので楽しみになっています。
 今回はCWFメンバーの長沢知亜紀がシンガーとしてフィーチャーされています。その名の通り、コーライティングを活用するクリエイターのコミュニテイで、日本におけるコーライティングムーブメントの中心地からの発信として受け止めてみてください!

中毒性の高い極上のポップチューンをご賞味下さい!

 リリースされてから曲を聴いたくらいで僕は制作には一切関わっていませんが、3分弱の中に飽きさせない要素を取り込み、かつ口ずさんで、もう一度聞きたくなる中毒性がある、プロのクリエイターらしい作品になっているなと思いました。

Featuring Singer:長沢知亜紀
Music/Lyric:長沢知亜紀/澤田達成/ペンギンス/Ryo Ito
Arrange: 澤田達成

だめだってわかってるけど深みにはまっていってしまう…秘密の恋をした女子の「ポジティブ」を、ファンキーなサウンドに乗せて。

Comment by Creators

楽曲のテーマは「秘密の恋」です。
一口に秘密と言っても色んな感情があると思いますが、この楽曲には溢れんばかりのポジティブが沢山詰まっています。
デモ歌詞の段階からこのメランコリック風に見せかけたポジティブを強く感じ、それを生かせるような音色や音の積み方を意識してアレンジしました。
Chiakiの歌声も相まって芯がありつつも小悪魔な楽曲に仕上がっています。
少しずつ開放的な方向に進みつつある世の中にピッタリな一曲となっているので、是非沢山聴いてください!

 音楽界が「個へのパワーシフト」という強烈な変化が起きていて、音楽創作/音楽制作についてもレコード会社の役割はほとんどの場合、不要になりました。

職業作曲家3.0の一環としての作品リリース

 プロの作編曲家も、レーベルの「下請けクリエイター」というスタンスではやっていけません。アーティストのイコールパートナーとなっていくことがこれからの姿です。僕はこの状況を「職業作曲家3.0」と呼んでいます。

 今やクリエイターとアーティストという線引も無くなっています。だからって、自分たちがアーティストとしてリリースすることを僕が勧めたわけではありません(笑)。けれど、年間100曲以上をコンペに出しながら、オリジナル作品を創る意欲はかえますし、実際にアーティストの立場を体験することはクリエイターとしてブラッシュアップにもつながることでしょう。

デジタルマーケティング経験も作曲家にとって有益

 また、今回リリースに加わっている長沢とCWFメンバーの永野小織は、音楽マーケティングブートキャンプも受講して、音楽デジタルマーケティングを学んでいます。これも僕が誘ったわけでは無いのですがwww 新しい作曲家、これからの音楽家のあり方を真剣に模索している姿は心強いです。今回のリリースでデジマキャンプの経験がどんな風に活かされるのか楽しみにしています。

原盤はSPLITで分配、著作権はアドミン型でエージェントに委託

 僕の膝下で起きていることなので、音楽出版権についても、日本ではまだほとんど行われていないアドミニストレータ型の管理を行うことにしています。出版権を出版社に渡さずに作家側が留保した上で、著作権の徴収分配を低率で委託するエージェント的な形です。最近、日本法人を設立したダウンタウンミュージックが受けてくれました。アドミン型の出版管理がどうなるのかを身近で見れるのも楽しみです。原盤権の分配はTunecoreのsplit機能を使っています。個人として自立した音楽家がテクノロジーを活用した透明な仕組みで売上をシェアしながら作品を発表していくという、これから主流になっていくやり方ですね。
 欧米では普通ですが、日本ではまだ珍しいビジネススキームという意味でも注目していただきたいです!
 Spotify Playlist「This is Co-Writing Farm」は、リリースされた曲を最新からどんどん足していくという作り方をしていますが、175曲になった今、二曲目は、バークリースペイン校プロデュースのグローバルリリース作「I Like it Better」、3曲めは中国のNinePercentに参加している台湾人アーティスト、そして日本のソニーミュージックが強く推すmiletと続いていく面白い順番になりました。プレイリストもチェックしてみてください。

山口ゼミ秋期生募集中です!

 そんなCo-Writing Farmを産み出しているプロ作曲家育成プログラムは「山口ゼミ」現在、10月期募集中。早いもので第34期ということになりますが、まもなく締め切りです。興味のある方は、お問合せください!

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モチベーションあがります(^_-)