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[音楽ビジネスの学校2020レポート:4]マネージメントの実務にすぐ役立つ音楽とSNSの現在位置を知る

 毎週やっているのに、レポートが遅れていますね。頑張って追いつきます。毎回ゲスト講師の内容が素晴らしくて、僕が勉強になっています。概要的なレポートはENTREの学生インターンが上手にまとめてくれているので、こちらをご覧ください。

 今回も講座内容を踏まえた私見、感想を書きたいと思います。
 今回講師をお願いした脇田敬さんは、僕が紹介して音楽プロデューサー浅田祐介の会社anything goesでマネージメントもしているのですが、U-ske君の提唱で、僕らはワッキーと呼ぶようになって10年くらい経ちます。日本の音楽業界のデジタル化の(レコード会社経営者の意図的な)遅れに苛立って、業界外での人材育成を兼ねた勉強会を始めたのが「ニューミドルマン」です。興味のある方は2014年9月の僕の怒りを秘めた(秘められてないかw)ブログをご覧ください。

 この時点で、デジタル化をポジティブかつ必然的な音楽ビジネスに対する変化と捉えていた音楽業界関係者は、僕と脇田の2人しか居なかったといっても過言では無いと思います。ニューミドルマンという言葉を掲げて、2人で活動してきました。最初は、僕の影で事務局担当みたいな雰囲気だったワッキーも着実に実力を付けて、本業でも様々な形でのプロデュースに取り組んでいました。2017年には僕も監修者として関わらせてもらって、『ミュージシャンが知っておくべきマネジメントの実務 答えはマネジメント現場にある!』という書籍をリリースして、注目を集めるようになりました。

 ワッキーらしい、細かいところに目が届いた、実用性抜群の本です。アーティストマネージメントに興味がある人は、アーティストもスタッフもぜひ読んでほしいです。
 この日の講義でも、「Twitter、Facebook、YouTube」を音楽活動になくてはならないという意味で「電気ガス水道」に例えたり、実践的かつ本質的な話を聞かせてくれました。
 無名のアーティストの楽曲にチャンスをもたらすTiktokについても示唆を富む話が訊けました。 瑛人「香水」という具体の成功事例もでているのに、Tiktokを使うことに懐疑的だったり、かっこ悪いと思うアーティストが多いという指摘もありました。エスタブリッシュメントされたアーティストがTiktokに慎重なのは理解できますが、インディーや新人レベルのアーティストが、「なんとなくかっこ悪そう」といって回避しているとしたら、コンサバすぎですね。「香水」のヒットの様子をリアルに見ていたTunecoreJapan代表の野田くんをニューミドルマンのイベントにお呼びした時に、ヒットの理由を聞いたら「まったくわからないww」と言いつつ、ただやれることはぜんぶやっていたとの指摘がありました。すべての配信サイトで楽曲を流通させ可能な限りのSNSで情報発信をしていたそうで、それが唯一のインディーヒットのアーティストの共通点とのことでした。
 脇田敬と共に、インディーズアーティストにもデジタルサービスについて学ぶ場を提供しているニューミドルマンコミュニティはこちらです。「音楽ビジネスの学校2020」にも6人が受講していてやる気を感じるコミュニテイですよ。興味のある方はこちらをチェックして下さい。


モチベーションあがります(^_-)