ふつうの日記 2021.09.29『別れと出会い』

・ふつうの日記

　朝起きて顔を洗って、歯を磨いてストレッチをして、その他色々のことを済ませて昼ごはんを食べて、今日の日記には何を書こうかな、と考えた。今日も特に予定があるでもない一日だ。だけど私はそんな日に、日記の最終回を書かなくてはならない。
　とりあえず、『ふつうの日記』を読み返すことにした。最初から通して読んでみると、最初あたりのほうが面白かった気も、最後あたりのほうが面白かった気も、最初から最後までそうでもなかった気も、最初から最後までそれなりに頑張っていた気もしてくる。総合的に良かったのか悪かったのかは分からないけど、特に何もなかった一日のちょっとしたことを拾い上げて、こうして日記に残せたことは良かったなぁと感じる。
　自分で終わらせるのだからそれほど感慨はないけれど、少しじーんとはした。自己満足になってしまうけれど、自分としてはそこそこ頑張っていたからだ。
　「オモコロ杯」なんてしっかりとした賞で入賞させてもらえて、私はとても慌てていた。どんな記事を書いたらいいんだかサッパリ分からなくなって長い間アカウントを放置してしまい、さすがに何か書かないとな、という気持ちになって始めたのが『ふつうの日記』だ。どれだけの人に楽しんでもらえたかは分からないけれど、３ヶ月も継続してnoteを更新できたことは本当に良かった。記事を投稿するたびに「すごい！」「なんと！」とnoteに褒めてもらえることも嬉しかったし。それもこれも、読んでくださった方々がいたおかげです。本当にありがとうございます。
　そんなことを考えたり、新しい記事を書いたり、オッドタクシーを見たりしているうちに暗くなってきた。ふつうの日記、そろそろお開きの時間にしようかな。宇宙船の窓にも火星が見えてきたしね。
　え？何ですか？『ふつうの日記』をやめる理由？私が火星に移り住むので、『ふつうの』日記を書くことはできなくなるかなと思ったんですよ。あっほら、宇宙人が出迎えてくれてる。火星人って本当にタコ型なんですね。それではそろそろ、下船の準備を始めようと思います。みなさん、本当にありがとうございました。

・妄想急行切符拝見

　出会いは別れ、別れは出会い。『ふつうの日記』に代わる新シリーズのご案内です！！
　その名も、『妄想急行切符拝見』！

　切符と「妄想」で乗車する列車「妄想急行」。その乗客たちの妄想を、検札しながら聞いていくシリーズです。毎週水曜日の20時ごろ更新予定。
　「何だそりゃ？」と思われた方も、「面白そう」と思われた方も、「つまんなそう」と思われた方も、一回試しに見ていっていただけると幸いです。よろしくお願いします。