白馬岳、栂池ピストン〜白馬山荘のケーキが沁みた夏〜2020.8/16-17
母と2年前に行った唐松岳。
ここから見た白馬岳がかっこよくて、美しくて、夏になったら白馬岳に行こうと約束をしていた。去年は予定していた日の天気が悪く断念。今年は予定日が晴れそうだったため、2年思い続けた念願の白馬岳登山を決行することになった。
白馬岳ってどこ?ここ?北アルプスね。なるほど理解。
白馬岳は後立山連峰の北部に位置し、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の白馬三山が連なる美しい姿は北アルプスを代表する景色となっています。白馬岳はその豊富な高山植物から花の名山としても有名で、夏の登山道には数多くの可憐な花々が咲いています。 高山植物の花は7月中旬から8月中旬が最盛期となり、広大な斜面一面に花が咲き乱れるお花畑の景色は訪れた人を魅了してやみません。 猿倉から白馬岳に向かう登山ルートでは、全長3.5km、標高差600mの日本一のスケールを誇る白馬大雪渓を登っていきます。 真夏でも広大な雪景色が広がる白馬大雪渓ルートは白馬岳登山ルートの中では特に人気が高く、夏山シーズンに大雪渓に続く登山客の列は夏の風物詩の一つとなっています。(白馬村観光局様より)
花の白馬素敵じゃん。猿倉から登って栂池に下る予定だったが、今年はコロナの影響で登山客が少なくルートが不明瞭であること、長雨の影響で大雪渓の雪が解け秋ルートになっていることから、栂池ピストンを選んだ。(母はアイゼンを付けて歩いたことがないから、リスク回避のためにもね)
白馬山荘泊予定だったのでTEL。(白馬館0261-72-2002)無事に予約完了!
【※マスク、シュラフもしくはインナーシーツ、枕カバー(タオルでも可)、消毒ジェルやウエットティッシュなど、ごみ袋(ごみはすべてお持ち帰りいただきます)をご持参ください。】
コロナ対策で例年と違う持ち物が必要なため、山小屋やテント泊をする方は事前にHP等で確認が必要です。
今回のルートはこちら。栂池自然園駅→天狗原→白馬乗鞍岳→白馬大池山荘→小蓮華岳→白馬岳→白馬山荘泊ピストン(行きCT7時間20分、9.2km、帰りCT5時間45分)
8月16日朝6時起床。栂池高原にあるホテルに宿泊していたので、そこからスタート。(このホテルが優しくて、ゴンドラの前売りチケットを買っておいてくださったり、車をホテルの駐車場に停めたままでいいと言ってくださったり、帰りにお土産くださったりと至れり尽くせりだった。ありがとうございます。)
ゴンドラの始発が6時半であり、これに乗り込む。ゴンドラの乗車時間が約20分あるため、ホテルの方に作っていただいたお弁当を食す。うま~。
白馬岳方面はガスがかかっているなぁ。
ゴンドラからリフトに乗り換え、舗装路を少し歩くと見えてきました、栂池ヒュッテ!ここのご飯美味しそうだから泊まってみたいんだよねぇ。またそれは次回のお楽しみってことで!
栂池山荘とビジターセンターの間にある登山道から、スタート!
あ~いい天気だ。とトコトコと登山道を歩く。まだまだ白馬岳は先だね。母と、さだまさしの「空になる」を歌いながら登る。
僕は空になる~♪ら~ららっらっらっらっらっらら~~♪
そうこうしていると、天狗原に到着。
少し草紅葉が始まっている。この湿原にワタスゲが咲いていて癒された。ふわっふわ。木道を歩き、岩がゴロゴロとした地点を超えると乗鞍雪渓が見えてきた。母初めての雪渓歩きだ。キックステップで余裕で登れそうだったのでそのまま登る。下りは軽アイゼンを使って降りたよ。
「軽アイゼンがあると全然滑らないね~!雪を踏む感覚が面白い!ギュッギュってするね。」
母がとても楽しそうで、ほのぼのした。
そこからまた少し登ると、ハイマツがでてきた。森林限界だ!ハイマツを見るとテンションが上がる。ハイマツって松の香りが普通の松の葉より濃厚じゃないですか?ハイマツの間をすり抜けると、良い香りがするので好き!(トッタベツのハイマツ漕ぎは別)
雲の上に出た!青空と雲が美しいなぁ。そしてまたトコトコと歩くと白馬乗鞍岳に到着。
山頂碑傾いてる!ケルンに石を積んで、今回の安全祈願をした。石がゴロゴロとした区間を超えると青い物体が見えてきた。
あれが白馬大池か!うっつくしィ~~~~~~!
サンショウウオいないかな~って池の中を覗いたけれど生き物の姿は見えなかった。残念。
雲の上にある池ってなんかいい。高天原感がある。
ここで軽く昼食を。一緒に登ってきた人達は白馬大池山荘で泊まるみたいだ。日差しが暑くて、サンブロックを置いてきてしまったのを悔やんだ。
お腹が満たされたので再出発!
チングルマの綿毛可愛い。池のほとりにたくさん咲いていた。
母大喜びでスマホで写真を撮りまくるの図。小さい可憐な花が大好きだから高山植物が刺さるみたいだ。雷鳥坂ではライチョウには出会えなかった。残念。
船越ノ頭に向かって歩く。ふと振り返って見た白馬大池が美しくて、しばらく黙って眺めた。こういう景色が見たいから山登っているんだ。
船越ノ頭付近から小蓮華山を見た写真。
白馬村の街並みも良く見える。
あれが白馬かな?やっぱりかっこいい~!栂池ヒュッテがあんなに遠くに見える!ずいぶん遠くまで来たんだなぁ。
小蓮華山到着!
コロナの影響か、明日が月曜日だからか、白馬大池から白馬岳まで下ってくる人数名としか出会わなかった。稜線歩きが気持ち良すぎた!
この写真、白い砂と少しの緑で北アルプス感がすごい。
母に疲れの色が見える。もう少しだから頑張れ~!
白馬岳山頂に到着!山頂碑はがれてる!!!
そして、ようやくたどり着きました白馬山荘!!山荘が見えた瞬間嬉しすぎて、撮った写真は2人ともこの日1番の笑顔だった。母は少し涙ぐんでいた。私としても無事に着いて安心した。
白馬山荘で受付をして部屋に行く。大部屋で予約していたけれど、個室7名用部屋を2人で使ってくださいと言われ超嬉しかった。やったぜ!!(部屋の写真ぼけちった)
荷物を置いて、スカイプラザ白馬へ。
これよ、これ!!この展望の中、珈琲とケーキが食べたかったのよ!!!
まず、珈琲を1口。
くううぅううう!!!しみるっ!!!!!!!!美味い!!!!
珈琲が身体中をめぐり、細胞に沁み渡っていく。私が悦に浸っていると、隣にいた母もシャブ(珈琲)チャージで生き返っていた。今日は1杯も飲んでなかったからね……。そう、母も私と同じ珈琲中毒者だ。
さて、ケーキを食べてみますか。
・・・・・・。
神かな?美味しい、美味しすぎる。山でケーキとか幸せの極み。疲れが吹き飛ぶようだ。全身が糖分に喜び、むせび泣いている。
こうして私と母は幸せなひと時を過ごした。
槍のガスが取れたのを見て、撮った図。美しいねぇ。
夕飯。豚汁の塩分が最高すぎて、おかわりした。
陽が落ちてきた。時間がたっぷりある分、様々なものが見える気がする。この贅沢な時間が、たまらなく愛しい。私はたぶん、時間と共に移ろう景色を楽しむために山に泊まっているのだ。
ビビットピンク色に染まる空。綺麗だ。星空は残念ながらあまり見えなかった。
そして朝。日の出を見るために早起きして歩く。
富士山が綺麗だ。
美しい。この空の色が優しくて好きだ。
健康的な和食。良い朝食だ。
6時に出発。朝から風速10-15ⅿの横風が吹いていて、たまに立っていられない程だ。しかし風が強いからか、雲を吹き飛ばし、昨日より遠くの景色を見ることができた。
海だ!!
iPhoneのパノラマで撮影。神様がおわす場所と言われても信じてしまいそうだ。ここは山だから女神様がいる場所なんだけどね。
あ~光が綺麗なんじゃ~~~~~。さいっこうだ~~~~~!
昨日とは雰囲気がまったく違う。これだから山は最高だぜ。
そんな感じでテンション高く下山!!!帰りのゴンドラの中はガスでした。帰りの車の中も雨。
稜線が大好きなんだけど、後立山連邦の稜線はとても好みで、ずっとこの道を歩いていたいと思うほど、気持ちの良い道だった。次は猿倉→白馬山荘→栂池をしようと母と約束して、解散となった。
今回も最高な山歩きだった。
おまけ
下山後は蕎麦を食べて、その後に焼き肉食べた!うま~!
白馬前日はおやき村に行って、おやき作り体験した。おやき包むのむずかし~。炭火で焼いたおやきうますぎワロタ。
その後戸隠で散歩!冬もいいけど緑の時期もいいねぇ。気持ちいい。
くまざざソフトうまい。本当に抹茶の味がする!!!笹を主食にするパンダの気持ちが少しわかった。
そして戸隠蕎麦を食すために、そばの実さんへ。人生の蕎麦3本指に入る美味さ。天ぷらが最高にうまい。器ごと食べられる茄子味噌美味しすぎる。10割蕎麦が売り切れで食べられなかったから次は食べたい。
今回はここで終わりです。読んでいただき、ありがとうございました!
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