お仕事ツイッタラーの願い~公式アカウントとオタク編~

こんにちは。忘れたころに更新されるnoteです。

過去の記事にも書いた通り、私は仕事でSNSに携わっている人間です。
この仕事をはじめて、かれこれ片手の指ほどの年数が過ぎました。
アルゴリズムは急に変わるし新機能は実装されるし、と思ったらその新機能はなかったことにされたりもして頭を抱える日々。(これはITやネット系の仕事に共通でしょうね)
それでも多少は板についてきたのかな、と思わなくもない年数です。

そしてその間、プライベートでもSNS…主にTwitterをヘビーユーズしています。
私は漫画ゲーム系の二次元コンテンツ、タレントさんなどの三次元コンテンツ両方に長年身をやつしており、子供のころからネット漬け、根っからのオタク気質です。哀れな自己紹介。

SNSが普及するにつれて、ネット上でのオタク像はまあ変わりました。「推し活」なんて名前がついたり。
アニメやアイドルでなくても、「オタク」という言葉はだいぶ身近になったと思います。インテリアオタク、筋トレオタク、文房具オタク。前々から存在はしていたんだろうけど、ここ数年で急激に見るようになった〇〇オタクの数々。
何か特定のものを熱心に追っていれば、その程度や方法を問わずにオタクと呼ばれ、自称するのが昨今の形でしょうか。

そうなってくると、仕事柄か特に気になるものがあるんです。
それが公式アカウントとオタクの関係性。

公式アカウントの振る舞いはともかくとして、オタク側には「こうしなければならない」という振る舞いはありません。一般の消費者なので、当たり前といえば当たり前。
とはいえ、マナーという概念がぼんやりと存在するのも確か。
このマナーを守れないとどうなるかというと、オタク界隈では「民度が低い」とボロクソに言われます。そして危険視されます。あなたとその界隈を守るためにも、マナーは存在する。


そんなわけで、公式側の人間として常々気になっている「Twitterをそんな使い方するな」を紹介していきます。対オタクだけじゃなく、対公式もあるよ。
あくまで一個人の考えですので、その点は悪しからず。

オタク①:アカウント名に自身と無関係の企業の名を入れるな

「は?」と思うかもしれないんですが、そのままです。
自分にも推しにも関係のない、有名な企業の名前をアカウント名の一部に入れる人がいます。すごいときは、もう企業の名前そのものをそのままアカウント名にしている人も。

ハンドルネームをどうつけるかは個人の自由ですが、企業の関係者はかなりの頻度でエゴサをしているので、まずあなたのアカウントは無関係の企業の人々の目に入ります。
そして、その企業を調べようとした一般人の目にも触れます。

直接的なデメリットはないとはいえ、あなたやあなたの所属する界隈にマイナスな印象を与える可能性が高いのでやめましょう。メリットもないはずだ。

オタク②:公式に「タレントの〇〇のCM起用お願いします!」とか営業(?)リプライ送るな

反応に困る。
SNSの仕事をはじめてから、こういう声をもとにキャスティングした例を聞いたことがないです。まずSNS担当者とキャスティング担当がつながっている確証もない。
確かにファンがSNSを盛り上げることで推しの仕事が増えることはあります。でもそれは「ファンが無差別に営業をしかける」ことによるものではないです。
これをやると、かえって「SNSの使い方に問題のあるファン層なんだな」と思われても仕方ない。
適度に推しの名前を出したりハッシュタグを使ったりして盛り上げていきましょう。無関係のところにリプライはしない。

「皆さんの趣味は何ですか?」とか「推しはいますか?」とどこかのアカウントに聞かれることがあれば、そのときは積極的にアピール・プレゼンしてもいいかもですね。

オタク③:勝手に企業のロゴをタレント画像に被せて『もしも〇〇が××(企業名)のイメージキャラクターになったら』とかやるな

上の項目に近いです。
無断転載っていろいろありますけど、ロゴの扱いは特に気を付けましょう。SNS関係なく、検索エンジンの画像検索で「××(企業名) 広告」とか検索した人の画面にも表示されて、無関係な人に誤解を与えてしまいますし、そうなると企業側にめちゃ…くちゃ迷惑が掛かります。


では逆に、どんなツイートが「良い」とされるのか?

これはあまり答えがない気がします。

でも、私が見てきたどんな担当者さんも、やはり「褒め」は喜んでいました。
そのツイートがたとえバズらなくても、ちょっとした感想に過ぎないとしても、公式側の人間は嬉しく思っているはず。だから褒めて伸ばそう!!

これはあまり私の仕事とは関係ないですが、お問い合わせフォームやお手紙で感想を伝えた人がすごく感謝される例はたまに見ますね。なにもSNSにこだわる必要はないです。

あと、お叱りや問い合わせは真摯に受け止めたくてもSNS上で返信するのが難しいので、なるべく正規のお問い合わせフォームから連絡することをお勧めします。
都合が悪いから逃げるのではなく、制度上どうしようもなくて返事できないことが多々あります。(個人情報の観点など、いろいろと事情があるのです…)


反対に、いわゆる「公式側」に注意したいことはこれです。

公式側①:誤爆するな

同時に複数アカウントにログインしてるせいで個人の私的なアカウントと公式アカウントを間違える。複数の公式アカウントを管理していて、それらを間違える…など。

もうファンがどうとか関係ない。

「今さらそんな注意を?」と思うかもしれません。しかし、これがまあ一向に無くならない。いまだに「担当者が誤爆しちゃったみたいで…」という話がそこかしこから聞こえてきます。
これは前の記事でも書いたんですけど、「誤爆しない」と気を付けたところでミスを起こしてしまうのが人間なので、心構え云々ではなく「そもそも個人のスマホで仕事のアカウントにログインしない」「複数アカウントを同時に管理しない」これを徹底していきましょう。フォローが大変だから本当に頼みます。

公式側②:エゴサしてなんでもかんでもいいね・RTするな

公式からの反応を嬉しく思う層は一定数いますが、反対に「公式に見つかった」とビビる層も一定数います。それはもうオタクのサガなので仕方ない。

無差別にいいね・RTしまくると「あそこの公式エゴサしてる!これからはもう呟かんとこ!」とガードが固くなるので、リアクションを返してあげるときにはいろいろと注意が必要です。

後から見返したり監視したいのであれば、いいね・RTではなく
・メモなどで直接ツイートのURLを控える
・Twitterのブックマーク機能を使う(相手に通知のいかない「いいね」のような機能)
・非公開のリストを作って気になるユーザーを片っ端からリストインする
あたりが、向こうを怯えさせずに声を収集するのにお勧めです。


いかがでしたか?
正直、筆者個人は公式に迷惑をかけないよう楽な道に走ってアカウントに鍵をかけがちなんですが、本当は公式を盛り上げるためにも公開状態で熱心にツイートするのがいいはず。

まとまりが悪いですがこの辺で。
Twitterで素敵なファンコミュニティの輪が広がりますように。公式も誤爆しませんように。
「民度低い」とボロクソいわれる自界隈も、もうちょっとなんとかなりますように…

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