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ぼくらがマルシェをやる理由

久々に筆をとるのですが、有志でやっている「ケンチョウマルシェ」というイベントについて、「イベントがやりたいわけじゃないです」ってことを書いていきたいと思います。

なお、タイトルは小沢健二の曲をもじっていますが、本編と歌詞は関係ありません。BGMにしてください。

ケンチョウマルシェに関するXはこちら、インスタはこちら

ケンチョウマルシェの話をしよう

まず、知らない方向けにケンチョウマルシェとは?ですが、簡単にいうと富山県庁前公園を使って昨年2022年8月にはじめたイベントのことです。

人がいない時間に撮ったわけではなくてデフォルトです

ごらんのような感じの公園でして、街の中心部にあり、噴水もあって、芝生もあって、それだけ言うといわゆる「みんなの憩いの場」と言いたいところですが、現状は県職員の通勤路です。そう、ショートカット。

そんなところでイベントしてどうしたいの?ということを、これから話していくわけですが、結果として昨年はこんな感じになりました。

やって実感したがこのあたりに人がいないわけではない
街の中にこの空間がある不思議

こんな写真撮ってくれたみなさんには本当に感謝。
キッチンカー を呼んで、借りたテントと机とベンチを出して、夕方から夜のナイトマルシェをしただけですが、この場所の可能性を感じることはできる時間でした。

マルシェをしてどうしたいのかってこと

昨年やってみた結果、いろんな方から「楽しかった」「良かった」というご意見をありがたくも頂戴しました。「またやってほしい」という応援の言葉もいただきました。本当にありがとうございます。反省も多いですがやって良かった。(準備はギリギリでした…)

そしてそれはそれで嬉しく受け止めながら…、
この次どうすればいいのだろう???

イベントをやっているだけでは、年に数回賑わうだけで結局なにも変わっておらず、イベントをやめればまた同じような景色に戻ってしまいます。
マルシェをやってみたおかげでこのエリアにはもっと価値があるということに気づくことができました。で、この価値を最大限に活かすには?

木を切る?柵をなくす?道路を廃止する?芝生を広げる?お店を作る?ベンチを置く?防災機能を持たせる?泊まれる公園にしちゃう?学生に使ってもらう?などなど…色々意見はあると思います。

何のために何を選択するか、そしてそれが可能かはさておいて、とにかくケンチョウマルシェは一時的に公園に賑わいを作ることが目標ではなく、県庁周辺エリア一体を変えたい、エリアの在り方や景色、価値や文化を変えていきたい、そうするにはどうすればいいのか?そんなことを考えながらやっています。

漠然とした気持ちを形に変えて

そうは言っても「エリアを変えたい」なんて言葉は、地方創生に熱心な全国津々浦々で言われるセリフで、テキストだけではなかなか力になりません。

そんな中、さまざまな経緯(省略)を超えて、富山市のdot studioさんに協力いただき、「もしも県庁前周辺がこんな感じだったらいいな!」という気持ちを1枚の絵にしてもらいました。

dot studioさんの協力で作成したパース図。
街中でありながら公園や川という自然も最大限に活用した魅力的なエリア。

これが正しい姿だとか、理想的な姿というつもりではありません。こうして欲しいなどというつもりもまったくありません。
ただ、もし本当にこうなったらとてもいいエリアだと思いませんか?

例えばこうなったら素敵だよね!例えばこんな姿を目指したい!
そんなぼくたちの気持ちだけでも伝われば幸いです。

公園だけ…ではないです

パース図を見れば伝わっているかと思いますが、ケンチョウマルシェは県庁前公園での活動をキッカケにしているものの、公園だけをどうにかしたいという話ではありません。たまたま昨年「何かやってみよう!」と思った際に、まずは公園でスタートしたというだけです。

もちろんこの公園を何とかしたいという気持ちは強いですが、実際は城址大通りや市役所前、県民会館の駐車場や松川沿い、なくなったNHK跡地など、県庁周辺のエリアで考えてどうするのか?という話が大切。
そしてそれはただ土地を整理したり、新しい建物を作ったり、それで人が来たらいいよね、という話でもありません。

新しく生まれたそれは街の何を解決してくれるの?
お金かける価値あるの?維持できるの?

そんなことも考えなければいけないなと思っています。(これに関しては一同勉強中)

今年のケンチョウマルシェ

長々と書いてしまいましたが、そんなことを考えながら、停滞したり進まなかったり何もできなかったり、そして少し進んだり戻ったりしながら、今年もケンチョウマルシェを開催します!

今年は公園と新しい試みとして県民会館横も使って2日間

相変わらず全てがギリギリで進んでいます。裏ではいろんなことが起きてます。でも、重ねて言いますがマルシェ自体が目的ではありません!

ちなみにこの2日間は駅周辺でのイベントがたくさんあります。
ゆうぞら駅市越中大手市場、他にも色々、街全体で盛り上がっている日になったらとても魅力。
県庁周辺だけどうにかなればいいのではなくて、駅から歩いて各地が楽しそうだったら、それはきっと良い兆しです。

敷地に価値なし、エリアに価値あり

清水義次

学びがまだまだな中、ここでこの言葉を出すのは恐れ多いのですが、改めて意識するためにも引用しました。

みなさん好きな場所に足を運び、8月の最後をお楽しみください!
異常な暑さには十分ご注意を!

追記:ちょっと続き

どうして県庁前公園で始めたかちょっとだけ補足を書きました。参考までにどうぞ。

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