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絵を描くという事

夏至です。
一日が一番長い日。
陰陽の流れ的には、これから陽が転じて陰へと移り変わります。

今日までの1,2週間で
3年分くらいの陰陽を体験した。

無力感に襲われてみたり、
孤独感に苛まれてみたりして
心が「死にそー」ってなったときには
1人になろうとしてしまう自分に”はた”と気づいたり。
猫かよ。

もし、私が猫だとしても
本当は死にたいときくらい
大好きな人の膝の上か
それか脇に挟まれて死にたい。

先週、2度ほど心が死にそうになりましたが
友人たちに甘えることを覚え
人の前でえぐえぐと泣ける自分を喜び
こんなにも大事にしてもらって
愛されている世界に来れたんだなぁと
つくづく、生きてこれてよかったなぁと思えた日々。
自分の逃げ癖のある、さみしんぼうの内側よりも、
外側のあったかさを信頼してみたいと思えるようになった。

そんな最中、
何度も浮上する「絵を描くこと」というテーマ。

わたしにとって「絵を描くこと」は
日常だった。

幼いころから歌うことと絵を描くことは
日常の一部で
どちらも同じくらい
わたしを「私の世界」に閉じ込めてくれる作用がある。

絵を描けば、誰かが褒めてくれた。
生まれた時から変な子だったから、
何か口にすれば「ん?」みたいな反応や
すこし茶化されたりして
本気の言葉が届かなかった切なさがあった幼少期も
絵を描けば「承認」されたような気持になった。

もちろん、没入する感覚が大好きだったのもあるけど
やっぱり、自分の価値として「絵」はあって
毎日毎日、学校でも放課後も、家に帰っても
絵を描いていた幼少期から高校時代。

歯磨きと同じくらい、絵を描かない日は気持ちが悪くて
そういう作業として、もはや絵を描くことは日常化していて
だから、仕事にするのが怖かった。

絵(日常)を、誰かと比べられたり
優劣をつけられたりされたら
自分自身のアイデンティティごと
ゴッソリと持っていかれそうだったから。

だから、2番目に大事にしていた歌うことを仕事にし、
歌詞を”かく”ことで、絵を”えがいて”きた。
ある意味、世界を疑い、大事を握りしめて逃げた。

昨年の夏ごろから、「来年の2月くらいから絵をまた描くんだろうな」と
なんとなく思っていたけれど
つい、日常に忙殺され、至る夏至2024。
ついに、あっちこっちから、あーだこーだあり、
限界が来たようです笑

ふと部屋を見渡すと
なぜか手に届きやすいベスポジに鎮座する
引っ越しの荷物を整理するたびに捨てられない
アクリルガッシュや水彩絵の具の画材。

イーゼルを使うような大きな絵はもう描かない気がしたから
下北沢から今の山奥へ引っ越す前に
中古品を買い取ってもらえるところへ持って行ったとき
思ってたよりも高値がついて嬉しかったけど
泣きそうだったことを思い出した。

もう、いちばん大事なことに手を伸ばしてもいい

歌だって作詞だって
わたしにとってかけがえのない大好きな事。
誰に何と言われようと、
キッチンでご飯を作りながら
でっかい声の鼻歌を響かせることはやめられない。
作詞だって、音と言葉で描ける世界は流動的で、
絵とは違う多次元さがやめられない。

けど、もう、身体が
好い加減にしろよ?って言ってる感じがする。
とても静かに、優しく。

「いちばん」を避けることで
自分が傷つかないようにしていたことに気付き
少しだけ、さみしい気持ちになった。

自分の好きは、怖い。
でも、好きなことに手を伸ばせないのは
もっと怖い。

絵を描くのが今、無性にしたいかって言ったら
別にそうでもない。
なんだか、そろそろ仕方ないから
むかえにいくかぁーみたいな感覚。

自己統合や、命を純粋に叶えるための
最終段階に入ってきた感じがする。

絵を描くことで、
最後の薄膜を解かして
本当に感じたい純粋な世界へ
もう一つ、上のフェーズへ行ける気がしている。

それも、それで、
とても怖いんだけど。

仕事にする気もないけれど
あったかい絵が描きたい。

楽しくて、逸楽的で、純粋で
見てくれる人の心が温かく、軽くなるような
絵が描きたいなぁ。

「絵を描くよ。光を描く人」と、
とある方に言ってもらい
光かぁーってピカーって感じは ぬーーーって
思ってたけど、
灯りみたいな、ほっとするような光の絵が
描けたらうれしいなぁ。

とりあえず
目に映るものすべてを
描いてみようかなと思うよ。

腕は、まだ絵を描くことを覚えているかなぁ。
今まで、横に置いただけのつもりだったのに
ほったらかしにしていて、ごめんねの気持ち。

小さな小さな、覚悟の話。

このくらいささやかな怖いをクリアすることで
人生がフェーズアップしてしまう。

だから、大好きな誰かが
傍からいなくなってしまうような
音楽さえ、離れて行ってしまいそうな
謎の恐怖があるんだけど
そんなことは、きっとないって思えるのは
この2週間で自分が思っている想像以上に
わたしの世界は、美しいって魅せてもらえたから。

甘えさせてくれたみなさま
本当にありがとう♡

筆という柔らかい刃物を片手に
「2番目に逃げる」ズルさにさよならを告げ
次の私に、いってきます。

なーんて言いながら、
今、一番馴染んでいる音楽から逃げている説も浮上するけど
それもそれで、愛おしいじゃないか。
つーかもう1番も2番もなくて、全部大事。

覚えているけど、覚えていない笑

夏至って、毎年思うけど、
すごい笑

以上!

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