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嫌な奴ほどよく話せ

ちょっとタイトルが偉そうなんで読んでくれなかったかもしれませんが、昨日は人を動かすのが人の仕事だ、みたいなことを書きました。

で、今日は動かすためのテクニック、と言うか、変な方向に動いてしまわないための作法の話。

会社に嫌な奴いるじゃないですか。どうも自分とは反りが合わない、苦手なタイプってあるじゃないですか。そういう人とはついつい喋るのも億劫になるもんですが、そういう人とこそいっぱい話すように心がけたほうが良いですよ。

逆に、自分と感性が合う人、相性の良い人、普段から親しい人とはそんなに意識して多く話す必要はありません。

だって、そういう人とであれば、たまに行き違いがあっても、「いやいや、そうじゃなくて、俺が言いたかったのは…」「あ、なんだ、そうかそうか。オッケー、了解」で片付くのです。

ところが、あなたとどうもウマが合わない人とちょっとしたトラブルになると、相手は決まって、「だったらどうしてそれを最初に言わない?」だの「なんで俺よりあいつのほうが先に知ってるんだ?」だの「最初からそういうつもりだったんだろう」だの「お前は前もそうだった」だのと、面倒くさいことを言い出すのです。

でも、もしそういう人との接触が仕事の上で避けられないのであれば、覚悟を決めて、意識して、彼/彼女と頻繁に事細かに話すようにしたほうが良い、と言うか、いや、そうしないと多分乗り切れないんじゃないでしょうか?

いや、別にその人と飲みに行かなくても良いです(ま、飲みに行きたかったら行っても良いですけど)。アフター5まで無理して嫌な奴とつきあう必要はありません。

ただ、勤務時間の範囲内で、あなたはそういう人たちのために、親しい同僚たちに対するよりも多くの時間を割いてあげるべきなのです。

「今ここまで進んでいますのでご報告しておきますね」「今度はこうしようと思うんですが、どう思います?」「○○さんは□△関係に詳しいので、お知恵をお借りしたいんですが」等々と、腰低く、足繁く話しに行くことです。

「いちいちうるさい」なんて反応を示す人もいるでしょうが、人は頻繁に話しかけられ、相談され、意見や承諾を求められたりすると嫌な気はしません。自分はそれなりに尊重されているのだという気になります。

そのことがきっと将来、彼/彼女のあなたへの接し方の変化となって現れてくるはずです。

ま、もちろん、そこまでやっても苦言と皮肉しか言わない人もいるにはいます。それは仕方がないです。だって、そういう人かどうかは話しかけてみないと判らないんですから。で、仮にそういう人であっても、もう一回やってみてください。しつこく行くと軟化してくれる場合もありますから。

しかし、残念ながら、何度行ってもダメな人ももちろんいます。それも仕方がないです。人生ってそんなもんです。

でも、これを実践することによって、あなたが仕事の上で苦手だった人の何割かは、あなたとちゃんと協業してくれる存在に変わってきますよ。

人生ってそんなもんです、と私のような年寄りはすでに諦めがついています。だから、自分の苦手な人に諦めずに話しかけます。

試しにやってみてください。ひとつ成功例を体験すると、俄然楽しくなりますから。

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