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放送とインターネット

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放送局に勤めていたので、たまに放送のことも書いていました。ま、内輪向きの文章が多いので、ここにはたまにしか載せませんでしたが。いずれにしても定年退職しちゃったので、今後はこのテー…
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#創作大賞2023

テレビとネットの統合広告指標と「考える社員」

テレビCM とインターネット広告の統合指標を作る必要があるというような記事を読むと果たしてそうだろうかと思ってしまいます。 確かにテレビはデータの面ではずっと遅れたまま、と言うか、歩みを止めてきた感さえあります。世帯視聴率という“目の粗い”単一の指標でいつまでも引っ張りすぎたと思います。それはひとえに「面倒くさいことはしたくない」という怠惰な思いと「このままでも大丈夫」という勘違いと奢りの裏返しだったんじゃないでしょうか。 でも、それではダメだと漸く気づいて、この 10年

続・気になる放送のことば

続・のようなものニュースを見ていて久しぶりに「猟銃のようなもので警察官を撃った」という表現に接し、やっぱり違和感を覚えました。 もちろんこれは使用されたのがまだ猟銃だと断定できない時点での報道であり、正確性を期するためにニュースが選んだ言い回しなのですが、前にも書きました通り、「のようなもの」という表現には「似ているけれど本当はそれではない」という含意があります。だから気持ち悪いのです。 例えば、 という表現で言えば、見えているのは黒い虫に似たものであって、実際に虫では

Microsoft と Netflix と昭和のテレビ

番組説明ページ退職してから Netflix をわりと観るようになったのですが、Netflix ってスタッフやキャストを確認できる一覧のページがないんですよね。 いや、全くないわけではなくて、ちょっと深い階層に入って「詳細」を選ぶと少しだけ記述はあります。でも、(作品にもよるのですが)スタッフは監督だけ、出演者はほんの2~3人だけというケースが多くて、これでは却々参考になりません。 私としては脚本家と、できることなら撮影監督の名前も知りたいし、出演者はできればまとまった台詞