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仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

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今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。
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#働き方

僕がサラリーマン最後の日に語ったこと

2022年6月30日を以て株式会社毎日放送(MBS)を雇い止めになりました。 たまたまその日が定例の会議の日で、その席で挨拶めいたものを求められ、少し喋りました。以下はその時の内容を思い出しながら、少し添削、加筆修正したものです。 When I'm sixty-four最近頭の中でずっと鳴っている音楽があります(こういうのを英語では earworm = 耳の中に虫がいる、と言ったりするようです)。 それは The Beatles の When I'm Sixty-fou

会社で働いて、歳を取ってから、どんな風に会社で働くか

歳を取ることについて書かれた文章は少なくありません。名文もあります。なるほど、人は歳を取ると歳を取ることについて書きたくなるのか、と思います。 ただ、仕事をする中で歳を取るということ、それも、平社員が何十年かけて社長になるといった立身出世物語ではなく、取締役になったりせずに歳を取って働き続けることがどんな感じなのか、それについてはあまり書かれた文章もないような気がして、書いてみることにしました。 一般論風に書いていますが、一般論ではありません。あくまで私の場合の一例です。

私たちの仕事の電話と、あなたたちの仕事の電話

今の若い社員ってみんな、携帯に仕事の電話がかかってくると席を立ってどっかに歩いて行くでしょ? 多分、他人に聞かれずに話をしたいんでしょう。その気持は分からないではないんですけど、私たちの世代はどうしても、「それってどうよ?」と思ってしまうんですよね。 ま、私たちが若かった頃は携帯なんかないし、電話はデスクに貼り付いてましたから、席を離れようにも離れようがなかったんですが…。 でも、トータル的に考えて、昔は電話のやり取りを先輩に聞いてもらうのも仕事のうちでした。 で、電

年功序列の功

facebook に上げたら、そこそこ「いいね!」がついたので、こちらにも上げてみます。昔の原稿をサルベージしてて見つけた文章です。 ウェブマガジン Journal-izm vol.26 2003年5月1日号に投稿したもの。 17年近く前に書いたものですが、今読み返しても私の思いや考え方はそれほど変わっていません。だから、上げてみたんですが、皆さんはどう思われます? 『年功序列の功』私が勤めている会社は近年になってやっと「年功序列の廃止/能力主義による昇進」などと騒ぎ始