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仕事のモットー──僕はこんなことを考えながら働いてきました

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今の若い人に通用するかどうかは知りませんが、僕はいろいろ仕事を重ねて行くうちに、こんなことやあんなことに思い至りました、という感じの寄せ集めです。
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2022年4月の記事一覧

醜く老いてはいけないな

昔、「けっ、情けないのう」と吐き捨てるように言われたことがあります。 プロフィールにも書いているように僕は大阪の放送局に務めているのですが、本社の営業局の部長をやっていたときのことでした。 席にいてふと顔を上げたら、もう随分前に会社を辞めた OB が横に立っていたのです。彼は僕ではなく、僕の隣に座っていたチーフ・スポット・デスクの M君にいきなりこんな風に話しかけました。 「おい、ウチは今何位や?」 何位というのはスポットCM の売上の順位を指しています。我々は、少し

やさしさを感じた言葉

やさしい言葉って何だろう?と考えると、思い出すのは入社3年目を迎えるタイミングで東京支社に転勤になった僕に、僕が入社したときの上司である前・営業局長がかけてくれた言葉でした。 僕が放送局に入ったのは番組を作りたかったからです。大阪の局を選んだのは大阪で生まれ育ったからです。 それが本社は本社でも営業局に配属され、嫌で嫌で、毎日辛くて辛くて、でも、当時は2年経ったところで一度異動するのが通例だったので、次は自分の希望する制作セクションに行けるかもと夢を託したのですが、どっこ