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「学校という制度は、もう限界」に賛同します。

 11月7日の朝日新聞デジタルに、「「学校制度は限界」 現役教諭が説く教員と子どもが幸せになる方法」という記事が出ています。

 「学校という制度は、もう限界」に賛同します。学校制度は大胆に変えていくべき時期に来ていると思います。
 「同年齢の子どもを集めて一斉に勉強させる」という、学制以来150年間、学びのスタイルが変わっていないなんて、そんな制度が他にあるでしょうか。明らかにおかしいです。

 「先生2・0 日本型『新』学校教育をつくる」、読みましたが、賛同できる提案が多いです。「本物に触れたり、体験したりしながら、子どもが主体的に考える授業を増やし」たり、「テストや通知表は、なくすか最小限に」するなどは、既に一部取り入れている学校もあるでしょうが、これを制度としてやることに意義があると思います。
 
 11月6日付け朝日新聞デジタルの「「1週間の教育実習で体動かなくなった」学生への調査から浮かぶ危機」にもありますが、大学生が教職を敬遠する理由に、「部活動指導」が上がっていることを考えると、「小学校の行事」を減らし、「中学校の部活動」をなくすことで、教員にゆとりを持たせ、授業に集中できるようにするというのも良いですね。
 「休日出勤や長時間労働」は、授業以外の行事や部活動をなくせば、結果的に解消できるはずですし、「職務に対して待遇(給与等)」の点も、授業以外の点で学校が背負わせられているものを極力外して、教員の本務は授業であるという点に絞っていけば、それぞれの科目の専門家としての面を強く打ち出すことで、専門職としての待遇を受けることで、不満も解消されていくことでしょう(その代わり、自分の専門をはっきりと出せるように、日常的に学びの姿勢が必要となりますが)。
 授業の受け方も、リモートでも良く、自分で受ける授業を選ぶというにも、学びのスタイルを変えるという意味で良いアイデアだと思います。コロナ禍で実施にリモートを実践した学校もあったわけですし、リモートでも子ども同士の話し合いも可能です。不登校の子どもでもこれなら大丈夫かもしれませんし、直接顔を出すのが嫌ならば、アバターという手もあります。

 学生の声の中に、「授業ができるか、いじめや問題行動への対応ができるか、保護者とのコミュニケーションが取れるか不安」というのがありますが、上記にような改善を行っていけば、学生の不安も変わるはずです。場合によっては教職を志望する学生の質が変わっていくかもしれません。
 「「勤務が過酷だというのは社会が構築した偏見」」で、「『学校は言われるほどしんどくない』と感じていたり、教職を目指す強い意志を持っていたりする」学生が多くなるかもしれません(これはあくまでも個人の願望ですが)。

 学校に背負わせていたいろいろなものを外して、「学校は勉強するところ」であることを思い出すことが、学校制度の変革につながってくれれば良いなぁと思います。

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