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【#DraftRank21】第2回結果、センバツ振り返りと大学春季リーグ戦の注目選手

どうも、やまけんです。
4月2日から、「ファンが選ぶドラフト候補ランキング」(#DraftRank21)の第2回を実施させていただきました。今回は、その結果をご報告させていただきます。

※本イベントの詳細および前回の結果については以前のnoteをお読みいただけると幸いです!

投手編①:センバツを経て1位の座は…

前回同様、投手編から振り返っていきます。
前回1位は佐藤隼輔(筑波大)投手で、その後に小園健太(市和歌山高)投手や畔柳亨丞(中京大中京高)投手ら高校生が名を連ねました。
両投手ともセンバツでは好投を披露しましたが、結果的に1位は佐藤投手のまま変わらず、2位には3月上旬に行われたJABA東京スポニチ大会で好投を見せた廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)投手がランクアップしました。

あくまでも個人的な意見ですが、小園投手も畔柳投手も一昨年のセンバツでの奥川恭伸(星稜高→ヤクルト)投手や昨年の交流試合で登板した高橋宏斗(中京大中京高→中日)投手ほどのインパクトは感じなかった…というところで評価を伸ばしきれなかったように思います。ですが、両投手とも紛れもなく素晴らしい投手ですので、今後再び評価を伸ばしてくれると期待しています。

投手編②:センバツ優勝左腕が新たにランクイン!

前回16位だった達孝太(天理高)投手が7位にランクアップ。長身からの質の良い直球に加え、多くの球数を要しながらも平均球速を落とさなかった体力面で評価する声が上がりました。プロのスカウトからは、上述の小園投手、畔柳投手とともに高く評価するコメントが続出しており、プロ志望届を提出すればドラフトでの上位指名の可能性も高いのではないでしょうか。

また、10位には前回ランク外だった石田隼都(東海大相模高)投手がランクイン。センバツでは29回1/3を投げて無失点という圧巻の投球で、チームを優勝に導きました。以前までは投球術に長けた左腕という印象でしたが、今大会ではストレートが最速146キロを記録するなどパワーアップした一面も見せ、プロを十分に意識できる存在となりました。

そのほか、参加者の皆様にセンバツで評価を上げた投手を聞くと、44位から23位にランクアップした伊藤樹(仙台育英高)投手や33位の福島蓮(八戸西高)投手、36位の花田侑樹(広島新庄高)投手、40位の深沢鳳介(専大松戸高)投手などの名前があがりました。

投手編③:全国大会で立ち位置がより明確になる

これは野手にも通じて言えることですが、やはり「甲子園」という全国大会があるおかげで、選手の評価の現在地がより明確になると感じました。上述のように評価を上げた投手も多く存在する一方、ともに大阪桐蔭高校の松浦慶斗投手、関戸康介投手などはともに満足の行く結果を残せず、最高球速などのカタログスペックやネームバリューが先行しすぎていたのかな?と感じざるを得ませんでした。とはいえ両投手ともポテンシャルは申し分ないですし、夏には再び大阪府大会を勝ち上がり、甲子園の舞台で圧巻の投球を披露してほしいと思います。

また、ランキング上位に名を連ねている森木大智(高知高)投手や風間球打(ノースアジア大明桜高)投手なども着実に成長を遂げているという噂を耳にするので、最初で最後の全国大会となる夏の甲子園まで駒を進めてほしいと思います。

野手編①:上位14人に割って入ってきたのは…

続いて野手編。ランキング上位の選手に目を向けると、多少の順位変動こそあったもの、大きく順位を上げ下げした選手は少ないです。その中で、前回の39位から13位へと大幅にランクアップしたのが松川虎生(市和歌山高)選手でした。

「小園投手と中学からバッテリーを組んでいる」という話題性が先行し、あまり選手として魅力を語られる機会の少なかった(ように個人的に感じる)松川選手ですが、センバツでの守備面や配球を見るとまるで社会人野球界のベテラン捕手のような安心感を感じ、まさに「捕手らしい捕手」という印象を受けました。複数の変化球を武器にする小園投手が信頼して腕を振っていたことが何よりの証拠だと思います。
3番に座る打撃も決して力任せではなく、センターから逆方向へヒットを放つなど対応力の高さを見せ、攻守両面で評価を上げることに成功しました。

野手編②:センバツで見つかった新たな選手

野手では松川選手の他に、瀨千皓(天理高)選手や山下陽輔(智弁学高)選手などを評価する方も多かったです。両選手とも中軸を打つバッターですが、打ち方が非常に綺麗で、コンタクト能力や対応力の高さが光りました。今回4位にランクインした池田陵真(大阪桐蔭高)選手や上述の松川選手、甲子園には出ていませんが9位の有薗直輝(千葉学芸)選手など、今年は高校生の右打者に好選手が揃っているのかもしれません。

このほか、センバツを経て新たに中川勇斗(京都国際高)選手や黒木日向(明豊高)選手の名前があがりました。39位で中川選手を選択した拓海さんは守備面と勝負強い打撃を評価しており、「センバツ開幕前に注目した野手の1人だが想像以上だった」とのコメントをいただきました。一方、45位で黒木選手を選択したにぺさんは守備の安定感と打撃の対応力を評価しており、「圧倒的なストロングポイントがあるわけではないので高卒からのプロ入りは難しいとは思いますが、今後の成長を見ていきたい選手です」とコメントしていただきました。

野手編③:既に開幕した東都からニューフェイスが続々ランクイン

野手ランキング終盤では、3月29日に開幕した東都大学野球連盟の選手が数名新たにランクインしました。
43位の山本ダンテ武蔵(國學院大)選手は4月14日現在4試合で3本塁打を放っており、貴重な強打の右打ち外野手として引き続き評価を伸ばせるか注目です。48位の中川拓紀(中央大)選手は1年時からセカンドやショートを務め、深い位置からアウトにする強く正確なスローイングと打席で見せる俊足が武器の選手です。49位の瀬戸成一郎(國學院大)選手は勝負強さが魅力の左の中距離打者。今季ここまで打率は上がってきていませんが、今後のリーグ戦での本領発揮に期待したいところです。

あくまでも主観になりますが、上述した3選手とも現時点ではドラフト指名ボーダーラインの選手で、継続的なアピールがより求められるかと思います。一足先に開幕した東都に続き、全国で大学野球の春季リーグ戦が開幕しているので、次回ランキングでの順位の変動が早くも楽しみになります。

次回:5月中旬開催予定!春季リーグ戦の注目選手は?

第3回は5月中旬頃からの開催を予定しています。昨年は無観客での開催を余儀なくされた大学・連盟が多かったですが今年は再び有観客での開催に踏み切った連盟も多く、観戦可能な連盟は積極的に観戦し、引き続き選手の魅力を発信してまいりたいと思います。

今回も、参加者の皆様に春季リーグ戦での注目選手(あるいはチーム、連盟)をお伺いしたので、こちらでまとめて紹介させていただきたいと思います。

右投手:皆川喬涼(中央大) 古田島成龍(中央学院大) 山﨑凪(中央学院大) 三浦銀二(法政大) 北山亘基(京都産業大) 大石将斗(環太平洋大) 長谷川稜佑(青森大) 三ノ宮協太(青森大) 中村彪(ノースアジア大)
左投手:隅田知一郎(西日本工業大) 鈴木勇斗(創価大) 桐敷拓馬(新潟医療福祉大)
捕手:古間木大登(東農大北海道オホーツク)
内野手:小椋元太(東北福祉大) 山城響(富士大) 仲村来唯也(環太平洋大)
外野手:丸山和郁(明治大) 山本ダンテ武蔵(國學院大) 安藤優汰(環太平洋大)
大学,連盟:環太平洋大 北東北大学野球連盟
(敬称略、順不同)

また、高校野球の春季大会や社会人野球のJABA大会も並行して行われるほか、独立リーグも開幕しているため、次回のランキングでは再び大幅な順位変動が見られるかもしれません。

引き続き、本イベントを通じて今年のドラフト候補の選手やチームに興味を持っていただければと思います。第3回も是非お楽しみに!

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