中医学で考える寝違えの原因と予防薬膳
朝起きてみると、首が痛くて一定以上動かせない。
あ~また寝違えちゃった!ということを繰り返しているとしたら、それは中医学で言う「血虚」かもしれません。
医学的に「寝違え」は次のように言われます。
このうちの、『睡眠中に不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が阻血(血液の供給が不足)におちいり時にしこりとなっている、前日などにいつもはしないスポーツや労働をして一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)』を考えると、中医学でいう「血虚」が考えられます。
血(けつ)とは血液とその中に含まれる栄養・酸素などをまとめたもので私達が一般的に知っている血液とほぼ同じです。
血虚は血(けつ)の不足状態。
ただし、血液検査で貧血とは出ないものも含みます。
筋肉のその場所に血(けつ)が足りていないことで起こると考えられます。
普通に生活しているだけでも、血(けつ)は消耗されるため、常に増やして行かなければならない要素です。
ですが、目を酷使したり、激しいスポーツをしたりすると普段より血(けつ)は消耗されます。
血(けつ)の補充には、薬膳では赤・黒・緑の濃い色の食材を食べることが基本。
けれど、それらの食材は血(けつ)を作る材料に過ぎません。
一日使われた血(けつ)が再生産されるのは中医学では23:00~3:00とされています。
この時間は五臓の肝と共にペアとなる胆、肝と胆が最も活発になる時間帯。
この時間に眠っていると、血(けつ)は肝に集められて再生産されるとされています。
ちょうど、成長ホルモンが最も分泌される22:00~2:00とほぼ重なるのが面白いと思いませんか?
よく寝違える人は、赤みの肉、レバー、マグロ、鰹などの赤みの肉と魚を積極的に食べ、できたらなつめやクコの実、にんじんなどの赤いものと黒豆、黒ごま、ブルーベリー、黒きくらげなどの黒いもの、ほうれん草、小松菜、ニラ、パセリなどの緑の濃い野菜を食べるようにしてみてください。
その上で、23:00~3:00にはぐっすり眠っている様に心がけてみてくださいね。
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