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明日から11月です。

今までが暖かく過ごせていたので、このまま暖冬で過ぎないかなと淡い期待をしてしまいますが、11月からは平年並みか少し気温が低めとも言われていますね。

中医学界隈では、ほらやっぱり!という声も聞こえて来そうです。
陰陽論で考えたら、暑さと寒さはバランスを取るので、一年で暑い時期が長かったり、極端に気温が高い時期が続けばその分、寒さでバランスを取るからです。

バランスが取れていないと、異常気象で自然災害が起こったりするので、ある程度の寒さが来ることは致し方ありません。

寒さと乾燥の冬には、のどの痛みを訴える方も増えて来ます。

そこで常備して欲しいものが、はちみつに大根を漬けこみ、出て来たエキスを飲む通称「大根飴」です。


大根飴は薬膳で考えると理にかなっている

大根飴の材料、大根とはちみつの効能を考えると、のどの痛みに使うのは理にかなっています。

■大根
体を緩やかに冷やす涼性で、痰の多い咳を鎮める効果があるとされます。
色で言えば白の食材なので、乾燥を潤わせる働きもあります。

咳は本来吸った空気が下へ降りるべきところ、逆流すると考えるため、大根の降気作用で「気」を下向きに降ろすとも考えられています。

もともと生の大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富で、消化促進のために大根おろしを使う薬膳効果もあるくらいですから、揚げ物が続いたり夜遅く食事をする習慣のある場合などは、消化器系に当たる五臓の脾が弱り、不要な水分を体に溜めているケースがしばしば見られます。

その要らない水分が体温や、アルコールの常飲、揚げ物やこってり系の食事習慣、ストレス続きなどで熱化したものが粘度を増したものが痰を含むヘドロのようなもの。

これを作りにくくするためにも大根は有効です。

■はちみつ
五臓全ての底上げをする食材の一つです。体を冷やしも温めもしない平性。
咳を鎮めたり潤わせるのが得意で、から咳や皮膚の乾燥にも良いとされています。

咳が続くと体力を消耗するので、そんな時に喉を潤わせてパワーを補充できるはちみつは、砂糖の使われたのど飴よりも効果が期待できるのです。

大根飴の作り方

生の大根を1㎝程度の賽の目に切り、ジャムなどの空き瓶に入れたらひたひたに大根が被るはちみつを注いで一晩置くだけ。


翌日には、大根のエキスがはちみつに出て来るので、水で薄めて1日数回飲みます。

大根は冬が旬の野菜ですし、煮物やおでんなどで冬には家庭の冷蔵庫によくある野菜ではないでしょうか?

はちみつもスーパーで買えるものなので、これからの季節は、喉がおかしいなと思ったらすぐ飲めるように、大根飴を作っておきましょう。

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