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明日は冬至ですね。
陰のパワーがマックスになり、要のパワーがミニマムになる日です。

夜の長さが最も長く昼間の長さが最も短いと子どもの頃に覚えました。
遊べる時間が短くなるから嫌な日だなと思っていましたね。

人も自然界の一部と考える中医学の考え方では、冬至の頃は人の体も最も陰に傾きます。

気温の冷えもあり基礎代謝が下がり気味です。体を冷やさないように、料理も温かい状態で食べられる鍋やシチューなどがおすすめです。


温めてお腹を労わり潤いとパワーを補充する牡蠣のカレーポタージュ

材料/(4人分)
種を取ったかぼちゃ半分、山芋(長芋で可)20センチ、玉ねぎ1個、舞茸1パック、生姜のみじん切り少々、牡蠣2パック、ターメリック、シナモン、カレー各少々、塩、コショウ、オリーブオイル大さじ1.5、豆乳100cc(牛乳でも良い)

作り方/
1.玉ねぎは繊維に垂直にスライスする。かぼちゃは皮付きのままゴロゴロと適当な大きさに切る。長芋はなるべく皮付きで1センチ幅の輪切りにする。舞茸は石づきを切り手でほぐす。
2.鍋にオリーブオイルを入れ、弱火で生姜のみじん切りを炒める。香りがしたら生ねぎを入れて透き通ってしんなりするまでよく炒める。
3.かぼちゃ、長芋を入れて軽く炒める。材料がひたひたに浸かる分量の水を入れ蓋をして柔らかくなるまで煮る。
4.牡蠣を入れて少しだけ煮たら取り出す。煮すぎると縮むので一度取り出す。
5、ブレンダーで撹拌。味を見て塩コショウで整える。そこに、取り出してあった牡蠣を戻す。
6.ターメリック、カレー粉、シナモンを加えて軽く煮る。最後に豆乳(牛乳)を入れて煮立たせない程度に温めたら完成。

スパイスを上手に使う

このポタージュにはカレー粉、シナモンとターメリックが入っています。

スパイスと言うと辛いというイメージがあると思います。

激辛にすると、更年期以降の方や手足やかかとがカサカサの方は熱を加えてもっと乾燥させてしまうからおすすめではありません。

このポタージュ、ベースは野菜の味のみ。
なので、やさしい甘みの中にピリッとカレーの味がするというものになります。

カレー粉の中にもターメリックやシナモンは使われています。
そこにプラスしてシナモンとターメリックをそれぞれ単独で使用。

かぼちゃを皮ごと使ったので、キレイな黄色には仕上がらない。そこをターメリックの力を借りようとしたのも使った理由の一つです。

適度にこれらのスパイスを使うと、体が温まるのであえて冬のポタージュに使いました。
気をつけることは激辛にしないことです。体に余分な水分(どぶの水)を溜めている方は、温風のドライヤーでその水分を乾かすイメージで辛めにしても良いかもしれませんが、あくまでも適度にです。

使う食材の薬膳解説


かぼちゃは冷やさない瓜類。お腹を強くして要らない湿気は出します。それよりなによりほっこりとした甘みの食材は元気の素、パワーチャージ食材です。

山芋(長芋)は山薬(さんやく)という生薬にもなるとっても効能の高い芋。ネバネバが苦手な方も、調理するとネバネバは消えてホクホクの食感になります。

味の主張もないので、私はじゃがいも代わりによく使います。お腹を強くする効果とエイジングケアの要「腎」の強化にもおすすめですし疲れた時のファーストチョイスは山芋(長芋)です。

白い食材は潤す効果もあると言われます。
もうここまででも、食べなきゃ!と思っていただけたでしょうか。

そこに、牡蠣を使うことで更に「腎」にアプローチです。
「腎」に良い味は、海の天然の「しおからみ(鹹味)」と言いますが、決して塩分を取ると言う意味ではありませんから。魚介類や海藻類、いか、たこ、海老などのシーフードの味のことです。

牡蠣でカラダの潤いもアップ。
陰陽で言うと陰の成分が増えるので、更年期世代のホットフラッシュやのぼせ気味の方はぜひ牡蠣を。

玉ねぎの温めて巡らせる力も借りて、お腹の調子を整えながら潤して巡らせるポタージュの完成。

ポタージュだけでも冬のエイジングケアの効果があるのに、牡蠣を入れているのでさらに薬膳がパワーアップします。

舞茸は黒いきのこに分類され、やはりエイジングケアに。免疫機能を活性化すると言われます。

冬至の日はかぼちゃを食べて柚子湯に入るという昔からの行事食がありますが、たまにはこんなかぼちゃの食べ方もいかがでしょうか?

牡蠣は無くても、かぼちゃ、玉ねぎ、舞茸、山芋(長芋)と豆乳が入っているので
栄養はバッチリ。

温まりお腹を丈夫にしてパワーと潤いの素を補充できます。
多めに作って寒い翌朝の朝食にもおすすめです。

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この記事を書いた人
モーリー薬膳ラボ代表 簡単エイジングケア薬膳講師 森澤孝美

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