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今日は現在サポートしている『ヘルスビューティ系セラピストのための中医学と薬膳』アドバンスコースの舌診講座でした。

舌診は以前から対面で開催したいと考えていました。

オンラインカウンセリングでは、ベーっとアカンベェのように舌を出した状態と舌先を上あごに付けて舌下静脈の状態を見る2種類の写真を送っていただいています。

けれど、これだけではなかなか分からない部分もあって。

自分で写すものだからピントが合っていないとか、舌の出し方が少なすぎたり、横から見た時、舌の動きなどは写真だけでは分かりにくいのです。

見慣れて来たらある程度は予測もできますが、舌の見方の講座なので対面で開催したかったのです。

舌は人の体のスポンジであり鏡

舌の大きさは人それぞれ。
厚さや幅なども人それぞれです。

もともとの大きさもあるかもしれませんが、舌は体内の水分を吸い取るスポンジのように、体にどぶの水(要らない水分)が多い人は大きくなり、体に水分が不足しがちなアラフィフ以上は水分不足でひび割れていたりします。

また、胃腸に当たる五臓の「脾」が弱っている時、日頃から揚げ物や乳製品、冷たいものやアルコールを大量に摂っていると、表面の苔が厚くなるなど、舌に特徴が現れるため舌は体の鏡だとも言われます。

どんな時に舌診を使うのか

舌診は中医学の四診の一つである望診の一つです。

望診とはその人の体の観察で、目に見える一つ一つからタイプを分類して行きますが、その一つが舌診です。

舌を見ただけで体の状態のすべてがわかるまでは何年もかかりますが、他の観察やそれに伴って質問したりすることで、ある程度その人の体の中がどうなっているのかがわかって来た時、舌を見ます。

舌を見ただけであなたは「肝」タイプですとか、「脾」タイプですなどと断定するためのものではありません。

サロンのお客様への食事のアドバイスに使えるように

現在、サロンのお客様のカウンセリングと食事のアドバイスを取り入れていらっしゃるお二人ですが、お客様からの情報が不十分なこともあります。

お客様は意外に自分の事が分かっていないものです。
というか、長年その状況で過ごしているのでそれが異常な状態だと思ていない場合もあります。

生理痛とか生理に塊が出るなどもその一つ。
カウンセリングのチェックシートも流し読みをして、記入漏れはよくあること。

他の聞き方で聞いたら、あれ?チェックが入っていないのに、この症状はあると答えられた!そんなことはよくあります。

そんな時に、舌を見る。

すると、お客様が言い忘れていたことの答えがあると言う訳なのです。

見慣れることが一番大切

できたら、少しでも多くの方の舌を見ることでデータの蓄積ができます。
今日は私を入れて三人の舌と他にゲストお二人の舌を観察するとてもラッキーな講座となりました。

まずは毎日同じ時間に同じ環境で、自分の舌の観察をしてみることから始めましょう。

前の日に食べた物の影響はどのように出るでしょうか?

健康な舌の基準に少しでも近づくためには、睡眠不足にならないとか、脾を弱らせないとか。

舌の周りに歯型が付いている人、舌の輪郭がフリルのようにひらひらしている時も要注意です。

ぜひ、サロンのお客様へのアドバイスに役立ててくださいね。

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