できることを少しでもやる!更年期の現状を知っておすすめすること
昨日は、NHKスペシャルの#みんなの更年期という番組がありました。
Twitterで知り、これは薬膳講座の受講生の皆さんともシェアしてみていただきたいとLINEの受講生の方専用でもお知らせしました。
昨晩から朝にかけて感想や「観ました。」というメッセージを何通もいただいてお知らせしてよかったと思いましたね。
この番組を観て、中医学や薬膳でできることは自分でセルフケアできる強みだと改めて感じました。
待った!が効かない更年期の辛い症状の時に中医学と薬膳の知識が使えるからです。
10年前とあまり変わっていないことに驚く
私はもう更年期は終わっています。
丁度更年期かも?と感じた頃、とある雑誌で「更年期」が特集されていました。その中には、欧米では治療としてすでに使われていたホルモン補充療法(HRT)の事が書かれていたのです。
早めに始めた方がいいだろうし一度相談してみようとかかりつけの婦人科の門を叩きました。今から10年程前の事です。
そこでは、乳がんリスクがあるからと積極的に勧めない旨を言われ、まずは乳がん検診をして来てくださいと言われました。
医師が勧めたくないのは明確で、時間を作って受診したのに、まだはっきり更年期ではないからいいか~とそのままそこで終わってしまいました。
その時、リスクがあるからと言われたことが鮮明に残っていますが、助産師の方で更年期を特に専門的に啓蒙、教育されている方のセミナーを受講した際、現代ではエビデンスが出ているためホルモン補充療法=乳がんリスクが上ると言うことはないと聞きました。
なので、更年期症状がきつく通常の生活や職業に支障がある場合は、無理をせずにホルモン補充療法も選択肢の一つだと個人的には考えていました。
今回、番組で、実際にホルモン補充療法を採用しているか?のアンケート結果で驚いたことが二つありました。
一つ目は、ホルモン補充療法を受けていると答えたのは、現在更年期症状を経験している40~50代女性8,247人の5.2%だったのです。
1割にも達していないのです。
この理由は二つ目に驚いた事とも関係します。
二つ目は、ホルモン補充療法を行っていない医師に聞いたアンケート結果です。ホルモン補充療法を行わない理由は、知識や経験不足とうものがほとんどで、診療についての問題点の回答が経営的に採算が合わないと言うもの。
「問診に時間がかかり診療報酬が見合わない。」からだそうです。
自分で調べて受診して、ホルモン補充療法を希望したとしても専門的にしっかり量や用法を管理して治療に使ってもらえるのはまだまだ少ないと言うことなのです。
更年期と治療の研究をされている日本女性医学学会では更年期医療について国に診療報酬の見直しを求めているようですが実現のめどが立っていないのが現状です。
更年期に待った!はありません
研究は進んでいても医療の現状が足踏みなのですね。
私はホルモン補充療法をしないまま、徐々に更年期症状がきつくなり
だるくてやる気が起こらず、いつもイライラして娘をちょっとしたことで怒ったり(叱るではなく感情をぶつける状態)、私の更年期を理解できない夫にもいつもイライラしていました。
娘が思春期になり、それまではかわいそうにも母に抑えつけられて来たことがだんだん爆発するようになって我が家は家庭崩壊ギリギリの状態にまでなったのです。
女同士で髪を掴み合ってケンカしたことも1度ではないですし、お味噌汁の入ったお椀を流しに向かって投げられたこともありました。かなり壮絶です。
夫は娘のみかたをし、私は完全に孤立して状況はどんどん悪くなりました。
こんな状態になっている家庭はわが家だけではないのではないかと思います。
当事者の私は、女性ホルモン(エストロゲン)の減少がこんなメンタルになる原因だとは渦中は考えなかったのです。正確に言えば考える余裕もありませんでした。
まさに待った!が効かない状況。
一旦、ネガティブな印象を持ってしまうと不思議と婦人科を受診しようとは思わなくなるものです。どうせ、またホルモン補充療法を止められるだろうと思ったのかもしれません。
番組内で取り上げられていたのは、労働基準法で、生理に関する法律と産前産後に関する法律はあるにもかかわらず、更年期に関する法律がないため、
更年期の不調で仕事を休む場合、パートなら時給が支払われません。
正社員でも、休職に追い込まれ復帰したら新入社員と同じ給与に降格。嫌なら居場所がないと言われこれまで積み重ねて来た努力の年月を全否定されたようだと言う当事者の声に胸が痛かったです。
救ってくれたのはアロマテラピーと薬膳でした
私の場合で言えば、このままではヤバい!と感じて、婦人科の代わりに救いを求めたのはアロマテラピーでした。
サロンに通ってその時間だけはリラックスできて体と心が緩む感じがしたものです。
カウンセリングをしていただき、その時に合わせた精油をブレンドしてもらいます。
そして、私自身もアロマテラピーを学びたいと思うようになりインストラクター資格を取り、更にメディカルアロマに興味を持って自分でも調べて勉強しました。
アロマと並行して中医学と薬膳を学び始めたことで、更年期の時に自分の状態がとても理解できました。そして、そうなりにくくするために薬膳を取り入れることで落ち着いた生活を取り戻せたのです。
もっと根気よく、諦めずにホルモン補充療法で治療してもらえる婦人科を探せばよかったのかもしれません。
ですが、一番酷かった時の私にはそれは無理だったと思います。
アロマテラピーのサロンもたまたま知り合った方がセラピストだったことで行ってみようと思えたのであって、わざわざ探して行ったわけではなかったのです。
医療の現状を知った上で、アラフィフにおすすめするのは中医学と薬膳の知識
今回、この番組を観て感じたのは、症状が重く仕事や普段の生活に支障をきたすなら婦人科クリニックでホルモン補充療法が受けるのが辛い状況から解放される早道だと考えます。
けど、近くに無かったり条件が合わない場合、自分で何とかする方法もあります。
それが中医学や薬膳で、特に漢方薬を飲みながら薬膳の食療法を取り入れることで症状が緩和される可能性が高いです。
ホルモン補充療法を始めるにしても、クリニック探しができる気力や体調にしなければ根気よく探すこともできないので。
中医学をおすすめする理由
なぜ中医学を更年期におすすめするのか?
それは、この学問が2,000~3,000年前の中国で皇帝の健康やお世継ぎのために発展してきたものだからです。
皇帝が少しでも長期に渡りその位に留まることができるよう不老長寿の研究がおこなわれて来ました。
そして、自分の子供を次の皇帝の座につかせるために子孫繁栄の研究もされて来たのです。
ホルモンと言うものも分からなかった太古の昔から研究されて来た薬(漢方薬)や食事だからです。
法律と医療の状況が進むまではただ我慢するのではなく自分で自分の健康維持を
労働基準法が整備され、生理休暇や産前産後の産休・育休のように更年期に休めて給与の保証もされる時代にして行かなければならないと考えています。
それには女性がみんなで声を上げることも必要でしょう。
企業にとっては、20年以上のキャリアを持つ優秀な人材を退職させてしまうのは人材の大きな損失です。
ですが、一番辛いのは更年期の本人なのです。
更年期は、法が整備され医療の現場の状況が進むまで待ってくれません。
少しでも自分の体を自分で守るために、40代になったら中医学や薬膳の知識を持っておくことが今の現状では大切なのではないかと考えています。
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