立秋〜暦と薬膳
初めまして。和漢薬膳士のあずきです。
元々管理栄養士で病院などで勤務経験がありますが、生まれながらに虚弱体質。それが薬膳と出会ってから体調が良くなり、目の前が明るくなりました。
暦や季節の巡りに沿った薬膳の知恵は本当に心地よいもので世界を変えてくれました。
新年でもなく立春でもない。なんとも中途半端な時期ですが
暦と薬膳のお話を何処かに綴りたいと思い続け、やっぱりnote書いてみようかな、と落ち着いたのが今だったのです。
そんなわけで、立秋と薬膳の話にお付き合いいただけると嬉しいです。
燃え盛る夏の中に秋の風。
2023年は、8月8日が立秋でした。
秋が立つと書くのに、最高気温は34℃‥35℃‥え、37℃?
なんだか信じられないけれど、とにかく暦の上では秋。
こんな暑い中でも、いろいろなことをに目を凝らして耳を澄ませてみると、
やっぱり秋の風が入ってきていることがわかります。
雑草に種子がついていたり、青い栗のイガが実っていたり、
ふと見上げた空の雲が秋の雲だったり、吹いた風がちょっと涼しかったり。
先日、直売所で梨が出ていて、あぁ秋だな、と感じます。
敏感な人は、少しだけ、空気が乾燥していることがあるな?
と感じる人もいるかもしれません。
暑い中にも秋の風。
土用期間中に土の中も夏から秋に。
身体も夏から秋の身体に変わっていきます。
立秋のすごしかた
そんな今は、夏の疲れが出やすい時期。
できる時はお昼寝が最高。
夏は、遅くまで起きていても早起きできちゃう、
身体がいちばん活動的な時期ですが、
秋になるとそうも言っていられない。
早めに寝て早く起きるのがおすすめ。
そして秋といえどまだまだ日差しが強く
身体にとってはしんどい時間帯
お昼過ぎに、できたらお昼寝を。
立秋の食養生
夏は体の熱をとる夏野菜、ナス、トマト、きゅうりなどがおすすめでした。
立秋になるとこの夏野菜の力も借りながら、
秋に弱りやすい肺を潤わす食材を取り入れていくのがいい。
果物では桃は冷房で冷えた体を温めながら潤いを作ってくれる。
梨は体を冷ましながら潤いを作ってくれる。
カボチャは、脾という消化吸収の機能を高めながら体を温め、潤いを作ってくれます。
残暑は紫外線も強く、身体はダメージを受けやすくて
うっかり日焼けをしてシミやシワになってしまったり。。
こんな時は、抗酸化力の高い栄養素を含むものを取り入れていくといい。
アントシアニンが含まれる、パプリカ、なす
リコピンが含まれるトマト
βカロテンが含まれるカボチャやにんじんなどなど、、、
豚肉は潤いを作ってくれるのと、ビタミンB群が多くて
代謝をスムーズにしてくれますよ。
秋のはじまり。自分の身体と向き合いながら、
心地よく過ごせますように。
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