双極性障害について

私は双極性障害という診断を医師から受けている。

80日に一度精神科医に通い、毎日3種類の薬を服薬している。

この病気に完治はなく、少なくとも今後10年以上は精神科に通い続けるだろう。

中学生の時から、慢性的な抑うつ状態が始まった。当時はそんな言葉も知らない。元気一杯な同級生をながめながら、元気だなあ、と思っていた。

そのまま、万年ノイローゼの様な精神模様ではあったが、高校、大学と一応卒業し、とある会社に就職した。

しかしながら、学校と違い、会社、社会人の壁は厚く、万年ノイローゼの私には全く通用しなかった。

結局3年ほどで退職し、そこから迷走が始まる。

30歳の年で、現在の従事している仕事でもある、ゴミ収集業という仕事に出会った。どうやら性に合っていたようで、ようやく人生が安定しだした。

8年程その仕事を続けていたのだが、昨年に急激な躁鬱状態を発症。特に躁状態が激しく、仕事を突然辞めるは、金を使いまくるは、周囲の人を引張りまわすは、更には警察沙汰になるような事までしでかした。

そして800キロ離れた全然知らない街に自分のやるべき使命があると、夜逃げかの如く、引っ越しを敢行。

引っ越しと呼べるような計画性はなく、退去日数日前から無理やり部屋から物を運び出し、詰めるものを小さな軽自動車に詰めて、ただ現地に向かうという感じであった。

かなり無茶苦茶ではあったが、なんとか住まいと当面の仕事を確保した。それから躁状態の妄想で思い描いていた、運命的な出来事が待ち受けていると、当初は高揚感に包まれながら過ごしていた。

しかしながら、現実は厳しかった。当たり前である。

躁状態でお金を使いまくっていた私は、引っ越し当初ですでに資金は尽き、カードローンで金を借りた。

躁状態というのは、

  • 壮大なアイデア

  • 非現実的な高い自尊心

  • 睡眠の必要性の減少

  • より高速な思考と活動

  • 性的欲求

  • 過剰支出

  • リスクテイクなどの快楽の追求の強化

  • 異常に高いエネルギーや活動の期間を経験する

(Wikipediaより抜粋)

という事であり、私の場合も、まんまこの状態であった。

その状態で、遠く離れた何も知らない場所に引っ越しを敢行し、そこで資金もエネルギーも尽き果てた。

そこからは徐々に躁的な状態は減退してゆき、本格的に資金繰りが怪しくなり初め、自分がどうやらおかしいのではないかと疑いようになり、それが徐々に確信へ変わり、絶望的な精神状態、いわゆる躁鬱の鬱の日々が始まる事となる。


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