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繋がりの中に生かされていることの感謝。感謝で人は本当のつながりを思い出す。「地球にやさしい春旅from屋久島〜生命が満たされる島時間〜」

「風を受け、いのちを祝う 地蔵の森」のやっくんこと福元です。
新型コロナウィルスの感染が拡大してはいますが、観光の島としてたくさんのお客さんが訪れた屋久島。
GWは久しぶりに屋久島が賑わっていました。
そんな、コロナ前の日常が戻り始めている屋久島。
このまま元の自分や屋久島に戻って良いのか。
屋久島との関わりについて考える日々。
美しい屋久島を、未来へとつなぐために、わたしたちができることはなんなのか。
観光の島として、何ができるのか。
仲間と共に、これからの観光のあり方を話しながら、まずは自分なりの屋久島の未来を思い描く観光を形にしてみようと今回の旅を実施しました。
今回の旅「地球にやさしい春旅from屋久島〜生命が満たされる島時間〜」のコンセプトはこちらから。

地球にやさしい旅とは

岳参りの儀式後のご来光@春田浜

今回の旅のコンセプトは「地球にやさしい旅」
地球にやさしいとはどういうことなのか。
なぜ屋久島で地球にやさしい旅なのか。
その大前提が僕にとってすごく大事なことなんだとこの旅を通して思い出しました。
僕がまだNPOを立ち上げる前の話。
「屋久島って一言でいうとどんな島?」
ある島の仲間と話していた時、この質問を問いかけられこの答えをしばらくの間もやもやと探していた時がありました。
NPO立ち上げ合宿でもこの話をしていました。
そして、その話し合いの場にいた息子(当時5歳)の答えが、
屋久島から地球がみえる。
でした。
これ以上に屋久島を体現している言葉は、まだ見つかっていません。
正直息子からこんな言葉が出るとは……目からうろこでした。
一言で表現しがたい、
屋久島の多様な魅力をシンプルに表現したこの言葉
屋久島から地球がみえる。
深く感動したのを今でも覚えていること。
この記事を書きながら改めて希望をもらったなと再確認しています。
そんなエピソードから今回の旅の主語は屋久島でなく、地球。
今回の旅のメッセージとして、
地球から奪うのではなく、地球と人と分かち合える旅を屋久島から
伝えたかったんだと再認識しました。

地球の宝屋久島から生命が満たされる旅を

心が躍り満たされた太忠岳山頂にて

屋久島は本当に素晴らしい島です。
屋久島は地球を感じる島。
地球の子どもたちとして僕たちは何ができるのか。
2泊3日と短い時間の中で最大限に地球を感じ
地球もわたしたちも満たされる島時間を味わってもらうために
3つのコンセプトを用意しました。
Water circulation(水の循環)
Mountain worship(山岳信仰)
Local food(地産地消)
この3つを軸に作り込んだ旅は、僕自身の普段の暮らし
そのものだったなと感じています。
僕のフィールドである流域の安房がフィールドになり、
そのほかの地域にはほとんどいかず、
普段子どもと遊んでいたり、地域での暮らしやNPOの活動でしていることが
盛り込まれたゆったりとした時間。
よく言われる島時間って、ゆったりとした時間だけじゃなく
島の人たちが暮らす時間こそが島時間じゃないかと改めて思いました。
ハレの特別な時間じゃなくて、ケの日常の時間。
屋久島の循環の中で生きる島時間こそ、生命が満たされ、地球と共に生きるやさしい旅だと。

来島直後は屋久島の神様に挨拶
いつもこどもと遊んでいるはっぱ飛ばし
カヤックの上を飛ぶ葉っぱ飛行機
ウェルカムドリンクたんかんジュースを片手に安房川をさんぽ
夜の時間を無言で感じる時間
岳参りで備える砂と海水を探す夜と朝の隙間の時間
海の恵みをいただくだけじゃなくゴミを拾って海岸を綺麗に
畏敬と畏怖の念をしっかりと感じながら自然と対峙する時間
島の記憶をお土産に


旅は与え合うもの。消費するものではない

チェックイン、チェックアウトで使った、屋久島の豊かさを象徴する杉と花崗岩と珊瑚

この言葉を改めて僕の心に刻みたいと思います。

この数十年で
旅は、気軽にできるようになりました。
美しい景色、異文化の体験、人との出会い、人生への希望
旅からたくさんのギフトを受けるとることができました。

この数十年で
旅先は、疲れてしまいました。
景観の悪化、環境の破壊、ゆらぐ伝統文化。
本来もつ輝きを、もう一度取り戻したい。

生命が満たされる島、屋久島は永遠ではありません。
旅の醍醐味は、その地域をありのまま感じること。
山から海まで、屋久島に生きる美しい動物、自然や文化に
「畏敬・畏怖の念」を持って接すること。
地球にやさしい旅~生命が満たされる島時間~は、
そんな大自然を敬い畏れる心を旅の中で実践していく、
人も地球も再生する、リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)。
屋久島が何十年後も、何百年後も、素晴らしい島であるよう
島人として旅行者のみなさんとだできることを続けたい。

これからも人が訪れるほど屋久島が地球が喜ぶ旅を探求したいと思います。

感謝で人は本当のつながりを取り戻す

地域の良縁のご神木夫婦アコウ

最後に、今回の旅での学びを残しておくと、
感謝をすることで人はつながることができるし、
本当のつながりを取り戻すことができるな改めて受け取りました。
この度も自分も屋久島も誰かや地球のおかけで今までがあり、これからがある。
誠実に生きることが僕の目標の一つ。
繋がりの中に生かされていることの感謝を忘れがちな日常を送る僕ら。
今回の旅の中で、丁寧に誠実に一つ一つと向き合うことで改めて
「感謝」の大切さを実感しました。
まずは、今回の旅を共に創ってくれた仲間のりんに感謝。
最後まで一緒に悩み楽しみ共に時間を過ごせたことが幸せでした。
そして、旅を支えてくれた仕事仲間のみなさん。
旅を共に過ごしてくれた、ゆみさん、とくさん、れふと、はるき、おーけー、ぬま、れた、もっぴ、かとちゃん、みさみさ、さえさん。
豊かな時間を本当にありがとうございました!

相棒のりんの的なふりかえりはこちらー。


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