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2017旅行記その6:アイスランド北部へ

アークレイリ、と聞いてどれだけの人がその位置をイメージできるだろうか。アイスランドではレイキャヴィクに次ぐ第二の都市なのだが、私もツアーを選ぶ時初めて知った。ただ、レイキャヴィク周辺だけで終わりたくなかったので、日帰りの行程を組んでもらいホテルを出発。

ガイドさんと合流するのはアークレイリ空港だったので、そこまでは自分で移動しなければならない。国際線と違い国内線はレイキャヴィク市内の空港から出るので、ホテルから歩いていけないこともないくらいの距離だったが、念のためタクシーを手配してもらった。出発時に余計な心配はしたくない。だが、安心と引き換えに「アイスランドの」タクシー代が財布から飛び出して行くのも仕方がない。

朝早い便ということもあり、乗客はそんなに多くなかった。そして、乗ったと思ったらあっという間にアークレイリに到着。アークレイリの空港も大きくはないので、チェックアウトしたらすぐガイドさんを見つけることができた。この日のツアーは私を含め5名。ヨーロッパ系のカップルと、アジア系の父娘。後に娘さんの方と少し話せたのだが、家族旅行でぜひお父さんにアイスランドの景色を見せてあげたかった、とのこと。

バスはすぐに市街地を離れ、アイスランド北部の自然へ。この辺りでは牧畜が盛んらしく、雪が降り積もる中でも快適に保たれた牛舎を案内してもらった。そして、売店兼レストランでハンバーグを頂いたが、納得の美味しさ。ただ、ここでもアイスランドの物価が先に意識に入るのは、貧乏人の性だ。

アイスランド北部は夏訪れる観光客が多いらしく、確かに緑溢れる中のトレッキングは気持ちいいだろう。ただ、ガイドさん的には秋も美しいらしく、人出のピークも避けられるのでおすすめとのこと。今回はもっとピークを外した冬だが、何度も書いているようにモノトーンの雪景色も魅力的だと思う。都市部ではないアイスランドの人々の営みに触れることができた。

後半はアークレイリの近くにある温泉へ。アイスランドといえばブルーラグーンが有名だが、ここにも同じような景色が広がっていた。だが、お湯の温度があまり高くないので、浸かっているだけだと体が冷えてくる。しばらく温泉に入ったら地熱を利用しているというサウナで暖まる、ということを繰り返した。青く見えるお湯といい、地下からの熱気といい、全てが地球の内部とつながっていると思うと、何だかとてつもなく大きなものに包まれた感覚になった。

夕方にツアーは解散し、再びレイキャビク空港へ到着した頃にはもうすっかり夜。帰りは市内を歩いてみたが、空港からホテルまで約45分ほどと、思ったより時間がかかってしまった。昨日から泊まっているホテルは、実に清潔感溢れるホテルなのだが、フロントのおじさんがずんぐりむっくりした人で、妙に安心感があった。そのおかげか、この頃から夜熟睡できるようになった。これでようやく、太平洋を越えた時間に体が馴染んだわけだ。もしかしたら、ツアーのようにしっかり予定を入れた方が、早く時差ぼけは解消できるのかもしれない。

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